ギターの基本テクニックであるチョーキングから派生したダブルチョーキングはワイルドな響きがかっこいいですよね。
エレキギターで歪みを使ったロックなリフはもちろん、アコースティックギター(アコギ)のフレーズにも活用されていますし、ジャズやブルースでは定番といっても過言ではないテクニックです。
ギター初心者でダブルチョーキングは難しいという印象を持たれている方も多いですが、やり方さえわかればそんなに難しいことはありません。
今回はダブルチョーキングのやり方やコツ、練習フレーズなどを解説していき、ダブルチョーキングがうまくできない時に陥りやすい症状などの注意点をまとめました。
あわせて読みたい
目次
ギターのダブルチョーキングとは
ギターのダブルチョーキングとは、2本の弦を同時にチョーキングで音程を上げる奏法で、別名で「ダブル・ベンド」とも呼ばれています。
チョーキングで上げる音程は指定されることともありますが、音程を大きく変化させるというよりはフレーズの一部のニュアンスの表現として使うことが多いです。
また、チョーキングする弦は同じフレットであることが多いです。(もちろん、同フレットでない場合もあります。)
また、よく似た奏法として「音程を上げる弦と上げない弦を同時に発音し、2つの音を同じ音程にする奏法」をユニゾンチョーキング、「チョーキングされた弦の音程に別の弦で押えた任意の音程(3度、4度、5度)を加えてハーモニーを作る奏法」をハーモナイズドチョーキングと言います。
あわせて読みたい
あわせて読みたい
あわせて読みたい
あわせて読みたい
あわせて読みたい
あわせて読みたい
ギターのダブルチョーキングの左手のやり方
ギターのダブルチョーキングの左手のやり方についてご紹介します。
薬指と小指を使ってダブルチョーキングするやり方
まず、オーソドックスな薬指と小指を使ってダブルチョーキングするやり方です。
4弦7フレットを薬指、3弦の7フレットを小指で押弦した状態ですが、この押弦した左手のフォームは基本的なチョーキングフォームと同様です。
通常のチョーキングと同様に左手の形をしっかりと固定して、ドアノブを回すように手首を回転させて弦を持ち上げますが、指も小指もチョーキングで変化させる音程は同じにすることがコツです。
薬指と小指を使ったダブルチョーキングは、指の力が入りやすく安定してチョーキングしやすいです。
薬指のみを使ってダブルチョーキングするやり方
次に薬指のみを使ってダブルチョーキングするやり方で、こちらはロックなどでよく見かけるフォームです。
先ほどと同様に4弦と3弦の7フレットを薬指で押弦した状態ですが、この押弦した左手のフォームは薬指を寝かせていること以外は基本的なチョーキングフォームと同様です。
通常のチョーキングと同様に左手の形をしっかりと固定して、ドアノブを回すように手首を回転させて弦を持ち上げます。
薬指のみを使ったダブルチョーキングは運指がやりやすいですが、1音チョーキングや半音チョーキングなどしっかりとチョーキングで音程を上げたい場合は不安定になりやすいです。
その場合は、薬指と小指を使ってダブルチョーキングをしましょう。
人差し指のみを使ってダブルチョーキングするやり方
最後に人差し指のみを使ってダブルチョーキングするやり方ですが、ジャズやブルースなどで見かけることが多く、その他ジャンルのフレーズでも多々見かけます。
4弦と3弦の5フレットを人差し指で押弦した状態ですが、この押弦した左手のフォームは基本的なチョーキングフォームと同様ですが、弦を下方向に引っ張るという点が異なります。
通常のチョーキングと同様に左手の形をしっかりと固定して、ドアノブを回すように手首を回転させて弦を下に引っ張るってダブルチョーキングします。
もちろん、弦を持ち上げる方向にチョーキングするギタリストもいますが、手の構造を考えると下に引っ張る方向へ回転させたほうがダブルチョーキングしやすいです。
しっかりと音程を上げたチョーキングをする場合というよりは、フレーズの一部のニュアンスの表現として使うことが多いです。
ギターのダブルチョーキングの練習フレーズ
ギターのダブルチョーキングの練習フレーズを教則本などにも掲載されているような簡単なパターンでいくつかご用意しました。
楽譜やTAB譜(タブ譜)上でチョーキングは「cho.」という記号で表記されていますが、ダブルチョーキングは「W.C」という記号で表記されている場合もあります。
練習フレーズ1:基本的なダブルチョーキングの動作
まずは基本的なダブルチョーキングの動作を習得するための練習フレーズです。
ロックのバッキングなどでも使われるダブルチョーキングのパターンですが、チョーキングする音程はクォーター(1/4)を目安にして弾いてみましょう。
練習フレーズ2:様々なダブルチョーキングを組み合わせたパターン
次にギターソロなどで使われるようなダブルチョーキングを組み合わせた練習フレーズです。
人差し指で行うダブルチョーキングも含まれており、またチョーキングで上げる音程もニュアンスとしてなのか、きっちと音程を合わせるのかを意識しながら弾きましょう。
ギターのダブルチョーキングが上手くできないときに見直すポイント
ギターのダブルチョーキングが上手くできない時に見直すポイントをいくつかまとめました。
指一本でするダブルチョーキングで弦が上手く持ち上がらない
指一本でするダブルチョーキングで弦が上手く持ち上がらない場合は、弦を押さえる指の腹の位置と力の入れ方が原因になっている場合が多いです。
薬指で4弦と3弦の7フレットをダブルチョーキングするとき、薬指で押さえている指の腹の位置は「指先に寄りすぎず、第一関節に寄りすぎない」くらいの位置です。
弦を真上に持ち上げるときは、押弦している指は指版側に向けて力を入れながら、手首を回転は真上向かうように意識するのが弦を持ち上げやすくなるコツです。
また、他の3本の指(人差し指・中指・小指)も薬指に添えることで指の力を補助することができます。
薬指と小指でするダブルチョーキングで上げる音程幅が合わない
薬指と小指でするダブルチョーキングで上げる音程幅が合わない場合は、上記の画像のように薬指と小指が離れてしまっている場合が多いです。
4弦7フレットを薬指、3弦7フレットを小指で押弦しているときに、薬指と小指がくっついている状態を作ってあげるのがコツです。
そうすると、ダブルチョーキングした時に弦を持ち上げる幅が同じになるため、チョーキングで変化させる音程を同じにすることができます。
まとめ
ギターのダブルチョーキングのやり方についてを解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
ダブルチョーキングをマスターすれば、きっちりとした音程感のあるチョーキングだけでなく、ギター独特のニュアンスを加えたフレーズを演奏することができます。
この機会にぜひダブルチョーキングを習得してください。
あわせて読みたい