ギターの弾き方

ギターのチョーキングのやり方と練習フレーズ

ギターの基本テクニックであるチョーキングはギター特有の演奏法でもあり、とにかくかっこいいですよね。

また、ロックやジャズなどジャンルを問わず必須のテクニックであり、エレキギターだけでなくアコースティックギター(アコギ)などでも使われます。

ギター初心者でチョーキングで「うまく弦が上がらない」や「音程(ピッチ)が合わない」と悩んでしまって、チョーキングが難しいと思っている方も多いのではないでしょうか。

今回は、ギターのチョーキングのやり方やコツ、基礎練習の方法などを解説していきます。

ギターのチョーキングとは

ギターのチョーキングとは
ギターのチョーキングとは、押弦している指で弦を持ち上げ、無段階に音の高さを変えるテクニックです。

日本では「絞める」という意味のチョーキングが使われていますが、海外など英語表現では「ピッチベンド」という意味で「ベンディング(bending)」と呼ばれています。

チョーキングは鍵盤楽器にはないギター特有の演奏法であり、歌のコブシのように音程をあげることで表情豊かなギターフレーズを奏でることができます。

チョーキングの種類

チョーキングの種類
単に「チョーキング」と言う場合は「1音(2フレット分/長2度)」音程(ピッチ)を上げることを指しますが、チョーキングの音程幅はいくつか種類があります。

クォーター・チョーキング

クォーター・チョーキング
半音に満たない程度の音程を上げるチョーキングで、楽譜では「Q.C」という記号で表記されています。

必ずしも正確に1/4音である必要はなく、中途半端な音程を出すことによって、ブルージーさを表現することに重きが置かれています。

半音チョーキング(ハーフチョーキング)

半音チョーキング(ハーフチョーキング)
半音分(1フレット分/短2度)音程を上げるチョーキングで、楽譜では「half」という意味の「H」を使い、「H.C」や「h.cho.」という記号で表記されています。

1音チョーキング

1音チョーキング
1音分(2フレット分/長2度)音程を上げるチョーキングで、楽譜では「Cho.」や「full」という記号で表記されています。

1音半チョーキング

1音半チョーキング
1音半分(3フレット分/短3度)音程を上げるチョーキングで、楽譜では「half」という意味の「H」を使い、「1H.C」や「1h.cho.」という記号で表記されています。

2音チョーキング

2音チョーキング
2音分(4フレット分/長3度)音程を上げるチョーキングで、楽譜では「2.C」や「2.cho.」という記号で表記されています。

この他に2音半(5フレット分/完全4度)のチョーキングである「2H.C」や、3音(6フレット分/増4度)のチョーキングである「3.C」の音程を上げるものもあります。

ギターのチョーキングの左手のやり方

ギターのチョーキングの左手のやり方
ギターのチョーキングの左手のやり方について、いくつかコツをご紹介します。

手の甲をすぼめるように押弦する

は左手の手首を真っすぐにしてネックにセットし、ネックと左手の全方位手的に垂直である状態を作る
まずは左手の手首を真っすぐにしてネックにセットし、ネックと左手の全方位手的に垂直である状態を作ります。

人差し指の軸がネックに対して垂直を保ったまま、手の甲をすぼめるようにして薬指で押弦し、中指と人差し指は薬指に添えるように構る
人差し指の軸がネックに対して垂直を保ったまま、手の甲をすぼめるようにして薬指で押弦し、中指と人差し指は薬指に添えるように構えれば正しいチョーキングがしやすいフォームの完成です。

薬指は人差し指の軸から離れていて不安定なので、中指と人差し指を薬指に添えることで、1本の指のようにするということがコツです。

手首の回転を使って弦を持ち上げる

正しいチョーキングのフォームを維持する
正しいチョーキングのフォームを維持したまま、ドアノブを回すように手首を回転させて弦を持ち上げます。

手首を回転させて弦を持ち上げると同時に少し薬指を押し出すようにする
指に力を入れて指の形を固定しつつ、手首を回転させて弦を持ち上げると同時に少し薬指を押し出すようにすることを意識するのが、チョーキングが上手くいくコツです。

少し薬指を押し出すようにすることで、弦を持ち上げる時に弦の張力(テンション)に指が負けずに指の形を維持することができ、結果として手首を回転させただけのように見えます。

手首の回転を使って弦を戻す

チョーキングした状態
先ほどの手首の回転を使って弦を持ち上げる前の状態になるように弦を戻します。

弦を持ち上げている状態から弦が戻ろうとする力を利用して、自然と弦をもとに戻す
弦には張力(テンション)がありますので、弦を持ち上げている状態から弦が戻ろうとする力を利用して、自然と弦をもとに戻すということを意識すればうまくいきやすいです。

ギターのチョーキングの基礎練習の方法

ギターのチョーキングの基礎練習の方法
ギターのチョーキングの練習フレーズを教則本などにも掲載されているような簡単なパターンでいくつかご用意しました。

楽譜やTAB譜(タブ譜)上でチョーキングは「cho.」という記号で表記されています。

チョーキングしてからピッキングする場合は「チョークアップ(U)」、チョーキングして音程が上がっている音を下げる(もとに戻す)場合は「チョークダウン(C.D)」で表記されています。

また、チョーキングの効果的な練習法としては、音痴なチョーキングにならないように「チューナー」で正確な音程を確認しながら練習するのがおすすめです。

練習フレーズ1:基本的なチョーキングの上げる動作と下げる動作

練習フレーズ1:基本的なチョーキングの上げる動作と下げる動作

まずは基本的なチョーキングの上げる動作と下げる動作をマスターするための練習フレーズです。

チョーキングの音程(ピッチ)が2フレット先の音になるようにチューナーで音を確認するか、2フレット先の音程(ピッチ)を耳でしっかりと聞いてからチョーキングをしましょう。

練習フレーズ2:チョーキングビブラートを組み合わせる

練習フレーズ2:チョーキングビブラートを組み合わせる

次に「蛍の光り」のメロディーを使ったチョーキングフレーズです。

スライドとチョーキングでメロディアスになるように弾き方を意識しながら、余裕があればチョーキングビブラートにも挑戦してみましょう。

また、チョーキングをするときのピッキングで「チョップ」という技を加えることで、さらにメロディーに表情をつけることができます。

ギターのチョーキングが上手くできないときに見直すポイント

ギターのチョーキングが上手くできないときに見直すポイント
ギターのチョーキングが上手くできない時に見直すポイントをいくつかまとめました。

チョーキングで弦が上がらない

指の力で弦を上げ下げするよいう直線的な動きは、チョーキングで弦を持ち上げにくい
有名ギタリストで指の関節の伸縮を使用してチョーキングを行うフォームなどもありますが、指の力で弦を上げ下げするよいう直線的な動きは、チョーキングで弦を持ち上げにくいです。

また、正しい音程(ピッチ)をキープすることが難しいフォームでもあり、このようなフォームを愛用しているギタリストは、ズバ抜けて良い耳によってシビアに音程(ピッチ)コントロールができるからです。

人差し指を軸として手の甲をすぼめることによって弦を持ち上げるフォームを意識し、ドアノブを回すように手首の回転を使ってチョーキングする
常に安定したチョーキングを行う場合は、人差し指を軸として手の甲をすぼめることによって弦を持ち上げるフォームを意識し、ドアノブを回すように手首の回転を使ってチョーキングしましょう。

また、ギターの弦のゲージが太すぎるものを使っている場合は、弦の張力(テンション)が高く弦が固いことが原因でチョーキングがきつい場合もあるので、ゲージを一つさげることも検討しましょう。

チョーキングを戻す時にノイズが鳴る

チョーキングする弦を持ち上げたときに上の弦が押弦している指の下に巻き込むようになってしまっている
チョーキングを戻す時にノイズが鳴る場合は、チョーキングする弦を持ち上げたときに上の弦が押弦している指の下に巻き込むようになってしまっている場合が多いです。

弦を持ち上げるときは、押弦している指の指先に上の弦を乗せていくようにする
弦を持ち上げるときは、押弦している指の指先に上の弦を乗せていくようにし、弦を戻すときに他の弦やとなりの弦に爪などが引っかからないように注意しましょう。

また、左手は弦を持ち上げる弦より高音弦は人差し指で軽く触れてミュートし、右手で低音弦側をミュートすると不要なノイズが鳴らないようにチョーキングすることができます。

チョーキングをすると指が痛い

チョーキングをすると指が痛い場合は、弦をフレットに対して垂直方向に押し付けてしまっている
チョーキングをすると指が痛い場合は、弦をフレットに対して垂直方向に押し付けてしまっている(握る方に力が入っている)場合が多いです。

チョーキングで弦を持ち上げる時の指の力の方向は指版に対して平行の方向になるように、指を上に伸ばす方向を意識する
チョーキングで弦を持ち上げる時の指の力の方向は指版に対して平行の方向になるように、指を上に伸ばす方向を意識することが大切です。

また、ギター初心者の場合は指の皮が厚くなっていないだけの場合もありますので、練習をしすぎると指の皮がめくれてしまう場合もありますので、適度に指を休ませるようにしましょう。

チョーキングで音が詰まる、音切れする

チョーキングで音が鳴らない原因に合わせてギターのメンテナンスが必要
チョーキングで「音詰まり」や「音が切れる」場合は、「フレットの高さが不均一」「ネックが反っている」「フレットが浮いている」「弦高が低すぎる」など様々な原因が考えられます。

チョーキングで音が鳴らない原因に合わせてギターのメンテナンスが必要になりますが、ネックの場合は複合的な要素が絡んできますので、ギターの専門家でギターの調整をしてもらうことをおすすめします。

チョーキングでチューニングが狂う

チョーキングでチューニングが狂う場合は、ストリングガイドかナットが原因になっている場合が多い
チョーキングでチューニングが狂う場合は、ストリングガイドかナットが原因になっている場合が多いです。

チョーキングで引っ張られた弦がストリングガイドに引っかかる場合は、ストリングスガイドに潤滑油を塗るかローラーストリングガイドに交換する必要があります。

弦がナットに引っかかる場合は、ナットに鉛筆の芯を擦り付けて弦が滑るようにメンテナンスをする必要があります。

また、ナットの溝の幅が弦のゲージに(太さ)にあっていない場合は、ヤスリでナットの溝の幅を調整する必要があります。

チョーキングで弦が切れる

チョーキングで弦が切れる場合は、大きく「ピッキングの問題」「押弦の問題」「ギターの問題」「弦の問題」が原因になっていると考えらる
チョーキングで弦が切れる場合は、大きく「ピッキングの問題」「押弦の問題」「ギターの問題」「弦の問題」が原因になっていると考えられます。

弦が古い場合は金属疲労が限界に達してしまい、弦が切れやすいため、定期的に弦交換をしましょう。

また、弦が切れる位置によってもギターのパーツでエッジが立ってしまっているなども考えられるので、よく弦が切れる場所を特定してギターの専門家でギターの調整をしてもらうことをおすすめします。

チョーキングで引っかかる、音がビビる

チョーキングで引っかかることが多くなったり、音がビビるなどがある場合は、フレットに原因がある場合が多い
チョーキングで引っかかることが多くなったり、音がビビるなどがある場合は、フレットに原因がある場合が多いです。

また、チョーキングの感触がザラザラとしているのであれば、弦が錆びている状態になっているので、弦の錆びた部分がフレットをガリガリと削ってしまいます。

削れてしまったフレットはサンドペーパーなどで整えますが、調整は難しいのでギター専門家に相談してメンテナンスをしてもらうことをおすすめします。

また、弦が錆びないようにギターを弾き終わったらクロスでギターやベースの指板、ボディ、弦を必ず拭き取るようにして弦が錆びないように保管しましょう。

まとめ

ギターのチョーキングのやり方についてを解説してきましたが、いかがだったでしょうか。

チョーキングをマスターすると、単調なフレーズを表情豊かにすることができるので、いわゆる「ギターで歌う」ということができます。

この機会にぜひチョーキングを習得してください。







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