何度も同じギターフレーズを繰り返して演奏するフレーズは緊張感があってかっこいいですよね。
簡単そうに見えて意外と難しいフレーズも多く、ギター初心者は特に苦戦している方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ラン奏法のやり方からコツ、練習フレーズについて解説していき、ラン奏法が上手くできない時に陥りやすい症状などの注意点をまとめました。
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目次
ギターのラン奏法とは
ギターのラン奏法とは、同じような短いフレーズを繰り返し行う演奏方法で、英語で「流れる」という意味の「Run(ラン)」からきています。
オルタネイトピッキング、エコノミーピッキング、フルピッキングなどのピッキングテクニックはもちろん、チョーキング、ハンマリング、プリングなどのフィンガーテクニックも駆使したフレーズパターンを何度も繰り返してスリルある演奏を生み出すのが特徴です。
ロックギターではジミーペイジやマイケル・シェンカーのような伝説的ギタリストをはじめ、「エリック・クラプトン(Eric Clapton)」や「B'zの松本 孝弘(まつもと たかひろ」などがよく使用するテクニックとしても有名です。
ギターのラン奏法のやり方
ギターのラン奏法のやり方について、いくつかコツをご紹介します。
安定したリズムキープが重要
ラン奏法は「3連フレーズ、5連フレーズ、6連フレーズ、3/4拍フレーズ、1拍半フレーズ」などリズムパターンが様々です。
特に「3/4拍フレーズ」など3拍で一つのフレーズになっている場合もあるので、表拍と裏拍が位置違いになることで途中でリズムを見失わないように意識しながらリズムキープすることが重要です。
余弦ミュート
ラン奏法ではフレーズパターンを何度も繰り返して演奏するので、不要な弦が鳴らないように余弦ミュートが重要です。
弾く弦よりも高音弦側は左手の指の腹でミュート、弾く弦よりも低音弦側は右手の手刀部分でミュートをするのがコツです。
弾くことに集中しすぎて右手の余弦ミュートができていない場合が多く見受けられるため、ラン奏法に限らず余弦ミュートができているか常にフォームをチェックしましょう。
ギターのラン奏法の練習フレーズ
ギターのラン奏法の練習フレーズを教則本などにも掲載されているような簡単なパターンでいくつかご用意しました。
ラン奏法では様々なテクニックが使われていますが、楽譜やTAB譜(タブ譜)上ではハンマリング(H)、プリング(P)、スライド(S)、タッピング(T)の記号で表記されています。
練習フレーズ1:ペンタトニックを使ったラン奏法のフレーズ
よくあるペンタトニックを使った王道フレーズです。
ラン奏法の練習フレーズとしては最適で、1拍5連でリズムキープができるようにしながら、チョーキングはしっかりと1音あげるように意識しましょう。
練習フレーズ2:チョーキング3連符フレーズ
次にラン奏法でよく出てくる3連符のシンプルなフレーズです。
1弦と2弦の12フレットは人差し指で押さえた状態にしたまま、3弦14フレットを1音チョーキングしたあとに続けて弾いていきます。
練習フレーズ3:プリングの6連符フレーズ
ラン奏法でよく出てくるプリングを使った6連符フレーズです。
リズムとピッキングが狂いやすいので、ダウンピッキングとアップピッキングを注意しながら弾いていきましょう。
ギターのラン奏法が上手くできない時に見直すポイント
ギターのラン奏法でうまくできない時に陥りがちな原因がいくつかあります。
チョーキングで音程をしっかりと狙う
ラン奏法ではチョーキングを組み込んだフレーズパターンもあります。
何度も繰り返して演奏するので、次の動作に入ることを意識しすぎてチョーキングが音程を上げるだけになりやすいので、チョーキングでは音程をしっかりと狙うことを意識するのがコツです。
ピッキングはダウンとアップをはっきりさせる
ラン奏法では8分音符や16分音符だけでなく、3連符や5連符なども組み合わせたフレーズが多いです。
リズムパターンに合わせて、オルタネイトピッキングだけでなくエコノミーピッキングなどのピッキングテクニックをフレーズに合わせて組み立てるため、ダウンアップの繰り返しでは弾けないフレーズがあります。
そのため、アップピッキングとダウンをはっきりさせることで、ピッキングを安定させやすくなります。
まとめ
ギターのラン奏法のやり方についてを解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
ラン奏法はロックギターでよく使われるテクニックでもありますので、フレーズパターンを何度も繰り返しすことでスリルある演奏を生み出すことができます。
ギターの演奏の幅を広げることができますので、ぜひチャレンジしてみてください。
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