エフェクターボードの入口と出口の配線を一箇所にまとめることができるジャンクションボックスは、エフェクトスイッチングシステムとして分類されるエフェクターです。
現代では技術の発達により様々なメーカーから多種多様な特徴や機能を持つエフェクターが販売されているため、選択肢が広く自分の求めている理想のサウンドはあるものの選び方に悩むことも多いかと思います。
そこで今回は、ギターエフェクターのジャンクションボックスの使い方について解説していき、おすすめの人気機種や定番機種などを厳選してご紹介していきます。
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目次
ギターエフェクターのジャンクションボックスとは
ギターの「ジャンクションボックス(Junction box)」とは、エフェクターボードの入口と出口の配線を一箇所にまとめることができるエフェクターを意味します。
インプットやアウトプットなどの配線を中継するだけの機能になりますが、信号をまとめることによってエフェクターボード内の配線が整えやすく、セッティングが簡単になるというメリットがあります。
ただし、エフェクターの数が増えるため不具合があった場合のチェック箇所が増えたり、配線が増えるため音質が劣化するデメリットは多少ありますが、現在ではバッファを内蔵した機種も多数あります。
複数のエフェクターやループスイッチャーなどを導入している場合はシールドの抜き差しがしやすくなり、エフェクターボードを有効活用するうえでは必須のエフェクターです。
ギターエフェクターのジャンクションボックスの接続順
ギターエフェクターのジャンクションボックスをつなぐ順番は、ギターの直後にインプット、アンプの直前にアウトプットを接続するのが一般的です。
また、エフェクターボード内では右上にの位置に配置されることが多いですが、ギタリストによっては中央、または左上の位置に配置しても問題ありません。
ギターエフェクターのジャンクションボックスの使い方
ジャンクションボックスは目的に合わせて幅広い使い方ができるエフェクターの一つです。
ギタリストによっては目的に合わせてジャンクションボックスの使い方はいくつかあるため、代表的なジャンクションボックスの使い方をご紹介していきます。
ジャンクションボックスをインプットとアウトプットとして使用する使い方
ジャンクションボックスをインプットとアウトプットとして使用する使い方です。
エフェクターボード内の右上の位置に配置して、ギターからのインプット、アンプへのアウトプットとしてジャンクションボックスを使用することで配線の取り回しがしやすくなります。
また、インプットとアウトプットが複数あるジャンクションボックスであれば、プリアンプへのセンド/リターンへも簡単に接続することができます。
シールドを延長するためにジャンクションボックスを使用する使い方
シールドを延長するためにジャンクションボックスを使用する使い方です。
裏技的なテクニックとなりますが、信号を繋げる中継機としてジャンクションボックスを使用することにより、2本のシールドを繋げることができます。
その場合はシールドが長い取り回しになるため、音質劣化を防ぐためにバッファー内蔵のジャンクションボックスを使用するのがおすすめです。
ギターエフェクターのジャンクションボックスのおすすめ
ギターエフェクターのジャンクションボックスのなかでもすすめの人気機種や定番機種、名機などを厳選してご紹介していきます。
One Control Minimal Series Pedal Board Junction Box
ワンコントロールならではの洗練された無駄の無いデザインのジャンクションボックスです。
インプットとアウトプットを筐体上面に配置しているため、ペダルボードの角にぴったり合わせて置いてもケーブルを傷めたりすることなく、ペダルボードのスペースを無駄にせずに使うことができます。
完全パッシブ設計で一切の無駄をそぎ落とし、研ぎ澄まされた極小のジャンクションボックスです。
One Control Minimal Series Pedal Board Junction Box 4M
エフェクターボードのスペースを最大限に有効活用することを実現したジャンクションボックスです。
2系統のモノラルインプット/モノラルアウトプットとステレオインプット/ステレオアウトプット、MIDIインプット/MIDIアウトプットを搭載しているため、入出力端子の自由度が高いのが特徴です。
また、端子を側面と上面に配置しているため、ペダルボードの角にぴったり合わせて置いてもケーブルを傷めたりすることなく、ケーブルを接続することができます。
FreeTheTone JB-21
プロの現場でシステム構築を重ねる中での要望を満たす製品として生まれたジャンクションボックスです。
2系統のモノラルインプット/モノラルアウトプットとMIDIインプット/MIDIアウトプットを搭載しているため、エフェクターボード内の配線がシンプルになり、セットアップに必要な時間を短縮する事ができます。
実際に数多のプロのボードに組み込まれるだけあり、音質も耐久性も高品質なフリーザトーンらしいジャンクションボックスです。
FreeTheTone JB-41S
「FreeTheTone JB-21」の上位モデルです。
4系統のうち1系統がオーディオラインのバランス信号やステレオプラグを使用したアンプのコントロール信号の接続に対応しているため、アンプのチャンネル切り替え端子など使用する場合におすすめです。
また、エフェクターボードの縁よりも高い位置にジャックが配置されているため、シールドの抜き差しがしやすいのでおすすめです。
Providence SYSTEM TUNER STV-1JB
高品質なバッファとシステムチューナーを備えたジャンクションボックスです。
PROVIDENCEの高品質バッファVITALIZERを採用しているため、音質変化を極力抑えた自然な音質で信号をローインピーダンス化してくれます。
チューナーにはKORG社 Pitchblack Advanceを搭載しているため、高いチューニング精度と視認性を実現しており、1台で3役のジャンクションボックスとして使用することができます。
PROVIDENCE DUAL VITALIZED ROUTING INTERFACE DVI-1M
バイタライザーを搭載したジャンクションボックスです。
インプット入力後とリターン入力後の2系統のラインにバイタライザーが搭載されており、信号の音質変化を極力抑えてローインピーダンス化し、音質の変化や劣化を防いで信号を安定させます。
また、シグナルジャンクションボックス機能やミュートボックス機能により、ペダルシステムを構築するときに分散していた機能を使いやすくコンパクトにまとめられています。
CUSTOM AUDIO JAPAN IN AND OUT
バッファ付きのジャンクションボックスです。
音質を変えずに音幹を強化する「リアルバッファ」を入力/出力のどちらにも搭載しているため、音質劣化やノイズの干渉を防ぎ、エフェクトシステム内でクリアで抜けの良い音を提供します。
また、二段階の高さ調整が可能なサポートアングルがついているため、縁のあるエフェクトボードでもケーブルの抜き差しが可能です。
まとめ
ギターエフェクターのジャンクションボックスのおすすめについてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
エフェクターボードの入口と出口の配線を一箇所にまとめることができることにより、エフェクターボード内の配線が整えやすくセッティングが簡単になるため、フェクターボードを有効活用するうえでは必須のエフェクターです。
是非、自分の求めているサウンドを実現できるジャンクションボックスを見つけていきましょう。
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