茨城県にお住いの29歳男性の「KESOKESO」さんから2012年ごろに購入された『XOTIC EP BOOSTER』のレビューをご紹介します。
目次
『XOTIC EP BOOSTER』を購入しようと思ったきっかけ
プロフィール
- 年齢:29歳
- 性別:男性
- ギター歴:10年以上~20年未満
- メインギター:fender mexico standard telecaster
- ジャンル:ロック、メタル
- 音楽活動:趣味
ギターを弾いてエフェクターをそろえている際に、よく「バッファー」や「クリーンブースター」というワードを目にすることが増えました。
どのような効果があるか調べてみると「ギターの音を太くする」「ノイズに強くなる」などの効果があるとのことでした。
ここまできたら『XOTIC EP BOOSTER』が気になり、いざ買おうと思っていると知人が使っていることを聞いて貸してもらい、試してみると確かに出音が太く鳴るようになりました。
スタジオ等で大きな音を出すとなおさらその効果を実感できたため、自分も欲しくなったので購入しました。
『XOTIC EP BOOSTER』の特徴
スペック
- メーカー:Xotic(エキゾチック)
- カテゴリ:ブースター
- 定価:19,000円(税抜き)
- バイパス:トゥルーバイパス
- 外形寸法:89 X 38 X 38 mm
- 重量:260 g
- 消費電流:9VDC/5mA
- 電源:9VDC-18VDC
- 公式サイト:http://xotic.jp/effects/ep-booster/
ジミー・ペイジ、エディ・ヴァン・ヘイレン、ブライアン・メイ、エリック・ジョンソン、彼達のようなトップミュージシャンに共通する事とは何でしょうか?
それは名機と言われるエコープレックスを使用していたことです。
本来エコープレックスとはディレイ効果を得るための装置ですが、”通しただけで音が太くなる” ”音がしまる”という目的でプリアンプ的に使用されていた事は有名な話ですが、その大きさやメンテナンスの問題で敬遠されてきました。
このウォームでコシのあるプリアンプサウンドを手軽に得られるよう生まれたのがXoticのEP-Boosterです。
『XOTIC EP BOOSTER』のサウンド
クリーンブースターということでオーバードライブやミッドブースターのように歪んだり特定の周波数があがるわけではなく全体の底上げをしてくれます。
つまみを0にして前段で使用することでバッファーとしての効果もありこれがとてもよいです。
ソロなどで音量を上げるために使うのもいいですが、常時かけっぱなしにすることで音や背も改善されます。
またシングルコイルなどパワーが控えめなギターでは出力を追加することができ、また違うサウンドへと変化させてくれます。
『XOTIC EP BOOSTER』の操作性
音量を調整するノブが一つあるだけなので、操作性は抜群です。
パワーを増やしたければノブを右に回せばいいし、バッファーとして使用したいのであればノブを左に振り切っても使えます。
また、ディップスイッチが内部にあって、ブーストする周波数や特色を変えることもできるので、だいぶシンプルになっています。
さらに電圧は9vから18vにも対応していて、電圧が高ければ高いほど力強くダイナミクス(レンジが広い)のあるサウンドにすることができます。
『XOTIC EP BOOSTER』の使い方
XOTIC EP BOOSTERの使い方についてご紹介していきます。
セッティング例:バッファーとして音痩せやノイズを軽減
セッティング
- Level:0
- ディップスイッチ:1OFF/2ON
自分の機材では「ギター→ワイヤレス→エフェクターボード→ヘッドアンプ」の流れとなっていますが、エフェクターボードの一番始め、ワイヤレスのレシーバーの直後に繋いでいます。
ワイヤレスを使用することで多少なりとも発生してしまう音痩せをこの『XOTIC EP BOOSTER』でかけることで軽減させるようにしています。
また、基本というか前提としてスイッチは「on」のままでバッファーとして機能させて、ノイズの軽減させることも狙って使用しています。
『XOTIC EP BOOSTER』の気に入っているポイント
気に入っているポイント
- ポイント1:小さいサイズ
- ポイント2:シンプルな操作性
- ポイント3:クリアな見た目
『XOTIC EP BOOSTER』の気に入っているポイントについて一つずつ説明していきます。
ポイント1:小さいミニサイズ
ノブが一つのため、BOSSやほかのコンパクトエフェクターに比べかなり小さく作られています。
エフェクターが増えれば増えるほどエフェクターボードも巨大化していくためライブやスタジオに持ち込む際の負担はどんどん増えていく一方です。
しかし、このサイズであれば重さもほとんどなく、エフェクターボードの小さな隙間にも設置することが可能なため、新しくエフェクターボードを購入することなく既存のシステムに組み込むことが出来ました。
ポイント2:シンプルな操作性
ノブが一つのため、イコライザーやプリアンプ、ディレイやリバーブなどの空間系のエフェクターと比べて操作性がかなりシンプルになっています。
欲しい分だけ右に回せばその分出力は上がっていますので、セッティングする際も好きなところでノブを止めるだけで好みの音を出せることができます。
入出力系統もインプット、アウトプット、DC(電源)のみですのでエフェクターボードのどの位置でも組み込みやすい仕様になっていると思います。
ポイント3:クリアな見た目
ノブやパネルが一部がクリアだったり、ONOFFスイッチのLEDがブルーだったりで全体的にクリアなイメージが大きくあります。
Hughes&KettnerのTRIAMPMK3を感じさせるような見た目が、シンプルなのに逆に目を引きます。
ANIMALPEDALのようなイラストや模様が主張されたエフェクターも嫌いではないですが、このシンプルな見た目のエフェクターはあるだけでエフェクターボードの中の玄人感を一つ上にあげてくれます。
『XOTIC EP BOOSTER』がおすすめなギタリストは?
『XOTIC EP BOOSTER』を実際に使ってみて感じた内容を踏まえて、「おすすめしたいギタリスト」と「おすすめしないギタリスト」を解説していきたいと思います。
こんなギタリストには『XOTIC EP BOOSTER』をおすすめしない
こんなギタリストにはおすすめしない
- 出したい音に明確なイメージを持っている人
- 極端に歪んだ音が好きな人
- MIDIでの操作が前提の人
- 光り物が苦手な人
- クリーントーンにこだわりのある人
初心者の方におすすめなのはありますが、逆にどういう音を出したいか明確な方にはあまりおすすめはできません。
このエフェクターによって出せる音がシンプルゆえにそこまで広くはないためですが、理想のサウンドと合致していた場合はかなりおすすめできると言えますね。
しかし、入出力も1IN1OUTなのでステレオで使用したい方にはそこまで向いていないかと思います。
また、本機はクリーンブースターではありますが、多少なりとも歪みは発生するので、本当に澄んだクリーンが出したい方にはあまりおすすめできません。
こんなギタリストには『XOTIC EP BOOSTER』をおすすめしたい
こんなギタリストにはおすすめしたい
- ギター初心者
- ノイズに悩んでいる人
- あまりお金をかけたくない人
- パワー不足に悩んでいる人
- エフェクターを集めるのが好きな人
初心者の方が最初にエフェクターを買う時には何から買ったらいいか悩むことがあると思います。
最初のエフェクターについて定番の歪みエフェクターを購入することをおススメしますが、2~3個目のエフェクターではこれをおすすめしたいです。
どういう音が欲しいかがまだわからない内は、これを使用することで「とりあえずいい音」を出してくれることを保証してくれます。
また、値段も15000円程度で、フリマアプリ等だと10000円前後で購入可能な場合もあります。
今後ギター関連の機材で新調したいものや導入したいものなど
後ギター関連の機材で導入したいものは「Kemper」一択です。
家でも使えるし、パワーアンプ内蔵型であればライブに持ち込んでそのまま使用することもできます。
音作りの幅が自分の手では負えないほど広いですし、ギターだけでなくベースでも使用できるのでDTMで宅録をやっている自分としては絶対に導入したい機材です。
ラックタイプのものもありますが、フロアタイプのものもありますので、ライブとかで使用するだけであればこちらの購入も検討はしていますが、操作性を考えるとラックタイプを購入したいです。