ギターのフィンガリングフォームは、大きく「ロックフォーム」と「クラシックフォーム」の2種類があります。
特にギター初心者は、どのようフィンガリングフォームが正しいのかわからなくて悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
今回は、ギターのフィンガリングフォームについて解説していきます。
目次
ギターのフィンガリングとは
ギターのフィンガリングとは、ギターの弦を押さえて音の高さを変える指の押弦する動作のことを言います。
ギター・プレイの二大基本動作は「弦をはじいて音を出す"ピッキング"」と、「弦を押さえて音の高さを変える"フィンガリング"」です。
ギターのプレイスタイルは様々ありますが、ギターを弾くための基本的な動作の一つである「フィンガリング」は、「プロ、アマ、初心者など」演奏者のレベルを問わず、ギターを弾くうえで重要な演奏技術です。
ギターのフィンガリングフォーム
ギターのフィンガリングフォームは大きく「ロックフォーム」と「クラシックフォーム」の2種類あります。
ロックフォーム(シェイクハンドスタイル)
ギターのロックフォームとは、「ネックを握り込むスタイルのフィンガリングフォーム」のことで、シェイクハンドスタイルとも呼ばれています。
ネックを握り込むフィンガリングフォームであるロックフォームは、チョーキングを多用し、あまりポジション移動を行なわないブルース・スタイルの演奏に適しています。
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ギターのクラシックフォーム(クラシックハンドスタイル)
ギターのクラシックフォームとは、「親指をネックの裏側(ネックの真ん中辺りもしくは少し上)に親指を添えるようにして構えるフィンガリングフォームのことで、クラシックハンドスタイルとも呼ばれています。
ネックに対して左手の親指を立て、左手の各指がフレットと平行になるクラシックフォームは、ロー・ポジションからハイ・ポジションまで縦横無尽に駆け回るような演奏が主体となる演奏に適しています。
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ハーフフォーム
ギターのロックフォームとクラシックフォームの中間にあたるフォームを「ハーフ・フォーム」と言います。
それぞれのフォームに得手不得手はありますので、フレーズによって「ロックフォーム」と「クラシックギフォーム瞬時にを切り替える必要があります。
ロックフォームのように親指をネックから出して握り込むようなフォームでありつつ、各指はクラシックフォームのように各指を立てて押弦するフォームです。
ギターのフィンガリングのコツ
ギターのフィンガリングのコツをいくつかご紹介していきます。
脱力をする
ギターのフィンガリングでは「脱力」をするということがポイントです。
ただ、この「脱力」がよく勘違いされがちなのですが、「指を弱い力で動かして押弦する」という意味ではなく、「必要最低限の力で指を動かして押弦する」ということです。
最初はリキんでもよいくらいで、しっかりと指を動かしていくうちに指を動かす感覚が研ぎ澄まされていき、どのくらい力を入れれば良いかがわかっていき、「必要最低限の力で指を動かして押弦する」ことができるようになっていきます。
この状態がフィンガリングで「脱力する」ということができている、と言える状態です。
不要な弦をミュートする
不要な弦をミュートすることで、余計な弦を弾いてしまったり、歪みによるギターのノイズを軽減することができます。
ミュートは「押弦している指で一つ上の弦と下の弦に軽く触れてミュート」や「高音弦を弾いているときは、ピッキングしている右手の手刀部分で低音弦側をミュート」などがあります。
また、ギターフレーズにもよっては、「左手の押弦して余っている指で不要な弦をミュート」などがあります。
各指の間隔をしっかりと開ける
フィンガリングでは各指の間隔を開けることが重要です。
各指の隙間が空いていない場合、指同士がくっついてしまっている窮屈な状態では、各指を独立させてスムーズな運指を行うことが難しくなるので要注意です。
また、各指の隙間が開いていないと、「押弦するフレットの位置がヘッド側」になりがちのため、各指の隙間を開いて「押弦するフレットの位置がブリッジ側」になるように意識しましょう。
速弾きは遅いテンポから始める
ギターの速弾きではフィンガリングのスピードを上げる必要があります。
しかし、原曲通りの早いテンポで練習している人がいますが、ちゃんと弾けないテンポで練習をしても変な癖がついてしまいますし、かえって悪影響です。
速弾きが弾けず、フィンガリングが遅いと悩んでいる方こそ、ちゃんと弾けるゆっくりしたテンポで練習していきながら、徐々にテンポを上げていくことで、フィンガリングを早く正確にしていくことができます。
ギターのフィンガリングの基礎練習の方法
ギターのフィンガリングの基礎練習の方法をいくつかご紹介します。
ギターのクロマチック練習
ギターの「クロマチック練習」はクロマチックスケールを利用して半音ずつ上昇・下降する機械的なフレーズで基礎的な運指やピッキングを鍛える練習方法です。
様々な指運パターンで練習することで薬指や小指も鍛えられ、スムーズなフィンガリングができるようになっていきます。
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まとめ
ギターのフィンガリングフォームについてを解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
正しいフィンガリングフォームを身に着けていくことで、様々なフレーズに対応することができますし、自分のプレイスタイルを磨いていくこともできます。
ギターを弾くための基本的な動作の一つである「フィンガリング」の基礎を身に着けると、、ギターが上達しやすくもなりますので、ぜひ、参考にしてください。