初心者の方で、ギターを座って弾くときにどのような構え方が正しいのか、悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
また、ギターを座って弾くときに弾きづらく感じたり、うまく弾けないフレーズなどが出てきて悩んでいる場合も、ギターの構え方が原因になっている場合もあります。
ギターを座って弾くときの構え方の基本はエレキギターもアコースティックギターどちらも変わりませんので、ギターを座って弾くときの構え方の基本を解説していきます。
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目次
ギターを座って弾くときは?
ギターを座って弾くときの構え方は、ギターを立って弾くときの構え方と基本的にな構え方は変わりません。
ギターを座って弾くときは大きく「椅子に座って弾く」場合と「床に座って弾く」場合があります。
椅子に座って弾く
ギターを椅子に座って弾く場合は、座るものはソファーやベッド、スツールなどなんでも良いです。
ただし、注意点として「あまりに腰が深く沈み込みすぎるもの」に座るのは、変な癖がついてしまう場合があるので避けたほうが良いです。
「ギターを立って弾くとき」と「ギターを座って弾くとき」の「ギターの高さが変わらない」ような高さの椅子を選ぶことが重要です。
椅子に座る場合は、肘掛けの椅子を使用しても良いですが、できればアームレストのほうが弾きやすいです。
また、ギターを座って弾くときは「あまり深く座らずに少し浅めに座る」ようにするため、背もたれに寄りかかることはありませんので、あってもなくてもどちらでもよいです。
背もたれに寄りかかりすぎて姿勢が崩れ、弾きにくくなることがよくありますので、もたれかかりすぎないように注意しましょう。
床に座って弾く
ギターを床に座って弾く場合は、「あぐらをかく」か「正座」で弾く場合があると思いますが、床に座って弾く時には基本あぐらをかいてギターを弾くときに安定します。
ただ、正座でギターを弾く場合は、足がしびれやすいため長時間の練習には向きませんし、ギターを構える位置が安定しづらく、猫背になりがちなど姿勢が悪くなりがちなのでおすすめしません。
あぐらをかくときは足を少し崩して座るようにすると、足の神経を圧迫せずにすむため、足がしびれづらくなります。
また、あぐらをかいて弾くと姿勢が悪くなりがちですが、腰が痛いという方は座布団やクッションを使ってお尻の高さをあげ、骨盤を起こしてあげることで体への負担は減り、長時間の練習もしやすくなります。
ただ、あぐらは体のバランスが不安定に感じて、姿勢が崩れやすいため、椅子に座って練習するのがおすすめです。
ギターを座って弾くときの構え方
ギターを座って弾くときの構え方を解説していきます。
椅子に座って弾くときも、床に座って弾くときも、どちらも基本は変わりませんので、椅子に座って弾くときの構え方で解説していきます。
椅子に座るときは「少し浅めに座って背筋を伸ばす」
まず、椅子に座るときは「少し浅めに座る」ようにします。
背もたれに寄りかかってしまうと、姿勢が崩れて弾きにくくなることがよくありますので、背もたれにもたれかかりすぎないようにします。
また、座って弾くときは猫背になりがちなので、背筋を伸ばして良い姿勢になるように意識をすることが大切です。
椅子に座り「足をハの字」に開く
次に、椅子に座り「足をハの字」に開くようにして構えます。
上記の画像はギターを持って「足をハの字」に開いた真上からみた視点です。
ネックを真上からみて45度前後の前に出す
次に、椅子に座りギターを持って「足をハの字」に開いたら、ギターのボディの側板が窪んでいる部分を太ももの付け根側におきます。
上記の画像は、ギターを構えた真上からの視点です。
ギターの弦を押さえる左手の部分は、真横ではなく少し前に出して持ち、真上からみて45度前後の角度になるようにします。
ギターを体に対して並行に持ってしまうと窮、左手のヒジの部分が窮屈になり、左手の自由がききづらく弾きにくくなってしますので、注意しましょう
ネックを正面からみて45度前後の角度にする
次に、ギターのネックを正面からみて45度前後の角度にします。
上記の画像は、ギターを構えた真上からの視点です。
ヘッドの位置が水平、または角度を水平より下げてしまうとギターが安定しないですし、左手のフィンガリングフォームが常に手首をまげている状態になります。
また、クラシックフォームを必要とするフィンガリングが弾きづらくなってしまいます。
ギターを座って弾くときの構え方のコツ
ギターを座って弾くときの構え方のコツをいくつかご紹介します。
左手のヒジの前後左右にゆとりをもたせる
ギターを座って弾くときの構え方が基本的な構え方ができたら、次に左手のヒジの状態を確認していきます。
上記の画像は、左手のヒジの前後左右のゆとりを真上からみた視点です。
左手はローポジションからハイポジション、ロックフォームやクラシックフォームなどフィンガリングフォームや指弦する位置が変わります。
そのため、指弦する左手は柔軟性を持たせる必要があるため、左手のヒジの前後左右にゆとりをもたせることが重要になってきます。
右手の二の腕あたりをボディに軽く載せる
左手のヒジの前後左右のゆとりを確認できたら、次に右手の位置を確認していきます。
上記の画像は、右手の位置を真上からみた視点です。
右手の構え方は「ストローク」「ピッキング(単音)」「指弾き」などがありますが、ギターの二の腕あたりをボディに軽く載せると「右手のピッキングを安定させやすく」なります。
ただし、「固定する」のではなく「軽く載せる」意識が大切で、右手を安定させるために支店を作るという目的を忘れないようにしましょう。
また、力をいれすぎるとネックが少し反ってチューニングが狂うので、あくまで軽く載せるだけにしましょう。
ギターを座って弾くときの構え方の3種類のスタイル
ギターを座って弾くときの構え方のスタイルは人それぞれですが、いくつかパターンがあります。
ただし、いずれもギターを座って弾くときの構え方の基本は変わりませんので、変なクセがつかないように基本的な構え方は押さえておきましょう。
通常の構え方
まずは、普通に椅子に座って構える一番オーソドックスなスタイルです。
もし、右側の太ももに乗せているギターの高さが落ち気味で弾きづらい場合は、右側のカカトを上げて椅子に固定しておくと弾きやすくなります。
また、足台に右足を載せて高さを調整するか、事項の「右足を組む」方法でも問ありません。
右足を組む
次に、椅子に座って右足を組んで構えるスタイルです。
先ほどのオーソドックスな「通常の構え方」と同様に多いスタイルで、足を組んだところにギターを乗せることでギターの高さが上がるため、ギターが構えやすくなり安定もして弾きやすくなります。
反対に左足を組む構え方もありますが、疲れやすく安定もしづらいため、その場合は事項の「左足の太ももにギターを乗せる」スタイルが良いでしょう。
左足の太ももにギターを乗せる
最後に、椅子に座って左足の太ももにギターを乗せて構えるスタイルです。
いわゆるクラシックギターを弾く方が座って演奏するときの基本的な構え方ですが、クラシックギターだけでなく、エレキギターやアコースティックギターでも使われているスタイルです。
左足を足台に乗せて高くし、ギターのボディの側板の窪んだところを左足の太ももに載せ、目線を左にしたときにギターのヘッドが来るくらいネックを立てて構えます。
まとめ
ギターを座ってひくときの構え方について基本的なフォームを解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
ライブ演奏やスタジオ練習では立って弾くことが多いかもしれませんが、ギターを座って弾いている時間のほうが多いです。
確実に上達していくためにも、日々の練習をしっかりとしたフォームで練習することで変な癖がつかないようにしましょう。
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