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ギターのエフェクター

ギターエフェクターのディレイのおすすめ10選|アナログやデジタルなど人気機種や定番機種などを厳選してご紹介

ギターのサウンドに広がりを与えてくれる空間系エフェクターのディレイは、もはやギタリストの必需品の一つとも言われているほどオーバードライブなどの歪み系エフェクターに次ぐ定番エフェクターです。

現代では技術の発達によりシンプルなものから多機能なものまで、様々なメーカーから販売されているため、選択肢が広く自分の求めている理想のサウンドはあるものの選び方に悩むことも多いかと思います。

そこで今回は、ギターエフェクターのディレイについて解説していき、人気機種や定番機種などを厳選してご紹介していきます。

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ギターエフェクターのディレイとは

ギターエフェクターのディレイとは
ギターの「ディレイ(DELAY)」とは、原音に対してタイミングの遅れた音を繰り返すことで、音に空間的な広がりを与えることができるエフェクターのことを言います。

最初にディレイを楽曲に取り入れた人が誰かは定かではありませんが、Gibson Les Paul Modelで有名なレス・ポール氏がその最初の人物ではないかと言われています。

ディレイの歴史は、1950年代にテープなどを使用した「テープエコー」と呼ばれるものからはじまり、1970年代にBBDという遅延素子を利用した「アナログディレイ」と呼ばれるものが主流となっていきました。

その後、デジタル回路などを使った「デジタルディレイ」が登場して以降、技術の発達によってDSPによるコンピュータ化などを経てアナログ時代には考えられなかったほど多機能になりました。

ディレイの活用方法は多岐に渡り、ギターソロやリードギターで幻想的な表現ができたり、ディレイの使い方によってはトリッキーなエフェクト効果を得られたりするなどリード/バッキングを問わず使うことができます。

ギターエフェクターのディレイの種類

ギターエフェクターのディレイの種類
ディレイは大きく分けて「デジタルディレイ」「アナログディレイ」「テープエコー」の3種類があります。

デジタルディレイの特徴

デジタルディレイは、アナログディレイに比べて音質の劣化が少なく、極めて澄んだ明瞭なディレイサウンドが特徴です。

ディレイ音を出力する仕組みとして、入力信号を録音し、録音した音にデジタル処理を施して出力するため、ディレイサウンドは原音に近い音になります。

デジタル処理の特徴を活かし、1台で何種類ものサウンドモードを搭載していたり、サウンドの設定を保存できるプリセット機能が搭載されていたりするような多機能なモデルも多いです。

また、設定できるディレイタイムもアナログディレイより長いモデルが多く、最大10秒ものロングディレイを出力可能なモデルもあります。

アナログディレイの特徴

デジタルディレイは、デジタルディレイと比べてマイルドで太い暖かみのあるディレイサウンドが特徴です。

ディレイ音を出力する仕組みとして、入力信号を録音せず、信号を遅延させてディレイ音を出力するため、ディレイサウンドは原音より劣化した音になります。

デジタル処理などが行われていない分、入力されたギターの原音より劣化した音が出力されるのですが、音を何度も繰り返すごとに少しずつが音が劣化していき、原音に馴染みやすく暖かみのあるサウンドになります。

また、設定できるディレイタイムはデジタルディレイよりも短いものがほとんどですが、機種によってディレイ音を発振させることができるモデルもあり、飛び道具のような使い方もできます。

テープエコーの特徴

テープエコーは、アナログディレイと同様に柔らかな音が特徴です。

ディレイ音を出力する仕組みとして、カセットテープの内部にも使われている磁気テープ(あるいは金属テープ)をループ走行させて随時「録音→再生→消去」を行って出力するため、ディレイサウンドは原音より劣化した音になります。

さらにテープの回転ムラによりピッチが揺れるモジュレーション効果、ノイズの低減するためのフィルターにより音が繰り返されるたびにマイルドに音色が変化するフィルター効果、過大入力により温かみのある倍音が発生するサチュレーション効果などがあります。

また、記録媒体として磁気テープを使用したテープエコーは、緻密に構築された機械的な特性がゆえに経年変化に弱いですが、テープエコーマシンをシミュレートしたモデリングエフェクターなどもあります。

ギターエフェクターのディレイのつまみの意味と設定方法

ギターエフェクターのディレイのつまみの意味と設定方法
ディレイはエフェクターによってはつまみがたくさんある機種もありますが、基本的には「LEVEL・FEEDBACK・TIME」の3つがあります。

ディレイの「LEVEL(レベル)」のつまみの意味と設定方法

ディレイの「LEVEL(レベル)」は、原音(ドライ)とディレイ音(ウェット)の音量バランスを調節をするためのつまみです。

また、「DALAY LEVEL(ディレイレベル)」や「E.LEVEL(エフェクトレベル)」のほか、「LEVEL(レベル)」、「BLEND(ブレンド)」、「MIX(ミックス)」と表記されていることもあります。

つまみを右に回せばディレイ音の音量が上がり、左に回せばディレイ音の音量が下がります。

ディレイの「FEEDBACK(フィードバック)」のつまみの意味と設定方法

ディレイの「FEEDBACK(フィードバック)」は、音を繰り返す回数を調節をするためのつまみです。

また、「REPEAT(リピート)」や「RATE(レイト)」と表記されていることもあります。

つまみを右に回せば音を繰り返す回数は多くなり、左に回せば音を繰り返す回数は少なくなります。

また、ディレイエフェクターの機種によっては「FEEDBACK(フィードバック)」のつまみを右に回して音を繰り返す回数を多くすることで発振させることができるモデルもあります。

ディレイの「TIME(タイム)」のつまみの意味と設定方法

ディレイの「TIME(タイム)」は、ディレイ音が鳴るまでの時間を調節するためのつまみです。

また、「DLAY TIME(ディレイタイム)」や「D.LEVEL(ディレイタイム)」のほか、「TIME(タイム)」、「DELAY(ディレイ)」と表記されていることもあります。

つまみを右に回せばディレイ音が鳴るまでの時間が長くなり、左に回せばディレイ音が鳴るまでの時間が短くなります。

また、ディレイエフェクターの機種によって「ms(ミリセカンド)」という時間単位で設定する場合は「1秒=1000ms」になり、「BPM(ビーピーエム)」という1分間あたりの拍数単位で設定する場合は「1秒=60BPM」になります。

ギターエフェクターのディレイの使い方

ギターエフェクターのディレイの使い方
ディレイは目的に合わせて幅広い使い方ができるエフェクターの一つです。

ギタリストによっては目的に合わせてディレイの使い方はいくつかあるため、代表的な使い方をご紹介していきます。

ディレイをショートディレイとして使用する使い方

ディレイをショートディレイとして使用する使い方です。

ディレイタイムを10~100ms程度に設定することで原音とディレイ音の区別がはっきりしないリバーブのような効果が得られます。

ディレイタイムを短めにしつつフィードバックで音を繰り返す回数を数回程度に調節することで金属音的な響きになります。

また、ディレイタイムを短めにしつつフィードバックで音を繰り返す回数を1回程度、エフェクトレベルで音量を大きめに設定すれば、ギター2本で同時に弾いているようなダブリングのような効果が得られます。

ディレイをロングディレイとして使用する使い方

ディレイをロングディレイとして使用する使い方です。

ディレイタイムを約300msあたりに設定したり、曲のテンポに合わせて設定することで原音とディレイ音の区別がはっきりするのでやまびこのような効果が得られます。

ディレイタイムを長めに設定しつつフィードバックで音を繰り返す回数を数回程度、エフェクトレベルで音量を控えめにすることでギターのサウンドに広がりを与えてくれます。

また、曲のテンポに合わせて付点8分音符のタイミングでディレイ音が鳴るように設定することで、単純な8分音符のフレーズを弾いただけでも複雑な16分音符のフレーズになる不思議な響きに変化します。

ギターエフェクターのディレイのおすすめ

ギターエフェクターのディレイのおすすめ
ギターエフェクターのディレイのなかでも人気のある機種や定番とされている機種、名機などを厳選してご紹介していきます。

BOSS DD-8 Digital Delay

シンプルな操作性と多機能で柔軟なサウンドメイキングを両立させた定番のデジタルディレイです。

最大40秒録音可能なルーパー機能のほか、11種類のディレイモードを搭載、ディレイタイムが最大10秒、タップテンポ入力機能にも対応しているため、フレキシブルにディレイタイムを調整可能です。

音質、操作性、機能、耐久性など、どこをとってもクオリティが高いため、ギター初心者にもおすすめしやすいデジタルディレイです。

BOSS DD-500

コンパクトペダルの中では随一の32bitという超高音質を実現したBOSS史上最高スペックのデジタルディレイです。

12種類のディレイモードを搭載し、2系統のディレイを瞬時に切り替えて使用することができるなど操作性の良さも抜群だけでなく、ディレイサウンドを保存できるメモリー機能も膨大に用意されています。

各ディレイ毎にタイムやフィードバックの値を細かく設定できるほか、ディレイのトーンコントロール、ディレイ音にモジュレーション(コーラス)を追加できるMOD DEPTHツマミなど細かい音作りが可能です。

また、「BOSS DD-500」の機能を継承したコンパクトモデルある「BOSS DD-200」も人気です。

BOSS DM-2W Delay

1984年に生産が完了した名機アナログディレイ「BOSS DM-2」を本家のBOSSによって現代に甦らせた正統後継機種です。

S/C(スタンダード/カスタム)モード切替スイッチが搭載されており、スタンダードモードではアナログディレイならではの温かい音、カスタムモードではクリアな印象のディレイサウンドが得られます。

また、旧モデルに比べて2倍以上長いディレイタイムを実現するなど現代的なニーズにも対応しており、一つ一つのパーツを選定して職人が丁寧に組み上げて作られているのでおすすめです。

tc electronic FLASHBACK II

TC ElectronicのFlashbackはデジタルディレイの中でも定番になりつつあります。

テープエコーやアナログディレイをシミュレートしたモードなど8種類のディレイタイプを選べるほか、専用アプリの利用で3タイプのモードが追加できる多機能なディレイです。

さらに「MASH機能」と呼ばれる「感圧センサーが付いているフットスイッチ部分を長く踏んだり、押し込んだりすることでさまざまなサウンド・エフェクトがかかるという機能」で踏み込み加減によって特定のパラメータを操作できます。

また、ルーパー機能をはじめ、ギターで拍を刻めば自動でテンポが設定されるオーディオタップ機能、プロギタリストのセッティングをそのまま反映できるTonePrint機能なども搭載など機能性は抜群です。

「TC Electronic Flashback II」を小型化した「TC Electronic FLASHBACK MINI」は常時1種類のディレイしか搭載できませんが、高機能なミニサイズのディレイが欲しい方におすすめです。

また、「Flashbackシリーズ」のフラッグシップモデルである「TC Electronic Flashback X4」はディレイサウンドを本体に3種類まで保存することができ、最大40秒のループ録音が可能であり、タップテンポ、サブディビジョン機能も搭載しているので、ディレイにこだわりたいというギタリストに最適です。

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ティーシーエレクトロニック(Tc Electronic)
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t.c.electronics(ティーシーエレクトロニクス)
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MXR M169 Carbon Copy Analog Delay

現行機種の中では最も人気の高いロングセラーのアナログディレイです。

BBD遅延素子を採用し、デジタルには再現不可能なリアルで暖かみのあるサウンドを実現しているほか、モジュレーションモードを搭載し、カーボン・テープを使用したテープ・エコー風のサウンドが得られます。

独特の減衰音とモジュレーションの組み合わせによって浮遊感のある幻想的なサウンドを生み出すことが可能なのに加え、ディレイタイムはアナログディレイとしては驚異の最大600msまでの設定が可能です。

「MXR M169 Carbon Copy Analog Delay」小型化した「MXR M299 Carbon Copy Mini」も同様に、シンプルな操作系統となっているので非常に扱いやすいペダルです。

また、タップテンポをはじめとした多くの機能を盛り込んだデラックスバージョンである「MXR M292 CARBON COPY DELUXE ANALOG DELAY」もおすすめです。

ELECTRO HARMONIX Deluxe Memory Man

幻想的なディレイサウンドを奏でることで有名な「U2(ユーツー)」のギタリスト「The Edge(ジ・エッジ)」も使用するアナログディレイです。

希少な高品質BBD素子を採用しているため、温かく濃厚なディレイサウンドを実現しており、高品位アナログディレイ機能に加えて切替式のコーラス/ヴィブラート効果も搭載し多彩なサウンドメイキングが可能です。

ギターやベース、その他の楽器にも幅広く使用可能なアナログディレイの名器です。

LINE6 DL4

多機能ディレイの火付け役と言っても過言ではないLINE6のストンプシリーズです。

DL4は15種類の名器的なディレイをモデリングしており、幅広い音作りができるだけでなく、3種類まで音色をフットスイッチに保存すること可能です。

一時期はほとんどのギタリストがペダルボードに組み込むほどでしたが、現代では多機能なディレイの選択肢が広がりましたが、それでもまだまだ多くのギタリストが愛用しています。

Eventide TIMEFACTOR

2007年にEventideとして初めて発売された「TimeFactor」は、世界的なトップギタリストからの信頼を得ている世界最高峰のディレイシステムです。

2系統の独立ディレイを搭載しているほか、10種類のディレイサウンド、12秒のルーパーを搭載、スタジオ機器レベルの高解像度な音色が特徴です。

また、フットスイッチを長押しすると「プレイモード」と「バンクモード」を切り替えられ、操作性も抜群です。

strymon TIMELINE

超ハイクオリティなエフェクターブランドである「Strymon(ストライモン)」による定番の多機能ディレイエフェクターの傑作です。

スタジオクオリティのディレイを12種類内臓しており、クリアなデジタルディレイから、テープエコー、アナログディレイ、クリスタルなアイスディレイまであらゆるディレイサウンドを網羅しています。

また、各パラメーターも細かく調整できるので音作りの幅が広く、30秒のステレオ・ルーパー機能も搭載、プリセット数は200通り、MIDIコントロールが可能ということもあり、まさにプロ仕様です。

strymon El Capistan

テープエコーをデジタルで再現したペダルの中では最も人気のある機種です。

テープエコーならではの音質だけではなく、テープの擦れや汚れ具合さえもシミュレートし、劣化具合などをノブで変化させることも可能です。

伝説的名機のビンテージ・テープエコーである「Roland RE-201」や「Maestro ECHO-PREX」のサウンドを再現しているため、テープエコー・シミュレートの決定版としておすすめです。

まとめ

ギターエフェクターのディレイのおすすめについてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。

ディレイはやまびこのような効果でギターのサウンドに広がりを与えてくれるだけでなく、符点8分ディレイで複雑で幻想的な音を奏でたり、セッティングやアイデア次第で飛び道具のような使い方もできます。

是非、自分の求めているサウンドを実現できるディレイを見つけていきましょう。

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