ギターの基本テクニックであるチョーキングから派生したポルタメントチョーキングは独特の響きがかっこいいですよね。
特にエレキギターの泣きのギターソロを表現するにはポルタメントチョーキングは必要不可欠といっても過言ではないです。
ギター初心者でポルタメントチョーキングは難しい印象を持たれている方も多いですが、やり方さえわかればそんなに難しいことはありません。
今回はポルタメントチョーキングのやり方やコツ、練習フレーズなどを解説していき、ポルタメントチョーキングがうまくできない時に陥りやすい症状などの注意点をまとめました。
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目次
ギターのポルタメントチョーキングとは
ギターのポルタメントチョーキングとは、ゆっくりと滑らかに音程を変化させてチョーキングをする演奏方法です。
「ポルタメント (portamento) 」という、ある音から目的の音に移る過程を滑らかに徐々に音程を変化させていきながら移る演奏技法と「チョーキング(Choking)」が合わさったテクニックです。
ポルタメント奏法は、声を運ぶという意味のイタリア語の「portar la voce」、フランス語の「port de voix」が由来で、声楽やヴァイオリンなど擦弦楽器の表現方法が一般的でした。
現在は管楽器や電子楽器でも使用されており、ギターではギターソロなど旋律を感情豊かに表現するために使用されることが多いです。
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ギターのポルタメントチョーキングの左手のやり方
ギターのポルタメントチョーキングの左手のやり方についてご紹介します。
左手のフォームは基本的なチョーキングフォームと同じ
左手のフォームは基本的なチョーキングフォームと同様です。
人差し指の軸がネックに対して垂直を保ったまま、手の甲をすぼめるようにして薬指で押弦し、中指と人差し指は薬指に添えるように構えれば正しいチョーキングがしやすいフォームの完成です。
正しいチョーキングのフォームを維持したまま、ドアノブを回すように手首を回転させて弦を持ち上げます。
このチョーキングフォームができないままポルタメントチョーキングをしようとすると、目的の音程までの過程でピッチが不安定になりやすいため、しっかりとチョーキングフォームをマスターしておきましょう。
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ポルタメントチョーキングの音程変化を意識する
次にポルタメントチョーキングの重要なポイントは、どのように音程変化をさせていくかを意識するのがコツです。
目的の音まで直線的に音程を変化させる
目的の音まで直線的に音程を変化させることを狙いたい場合は、チョーキングで上げる音程を時間で均等にしていくことを意識することがコツです。
左手だけを意識するのではなく、実際に出ている音の変化を耳でもしっかり聞いておきましょう。
目的の音まで最初はゆっくりで後半で一気に音程を変化させる
次に、目的の音まで最初はゆっくりで後半で一気に音程を変化させることを狙いたい場合は、チョーキングで一気に音程を上げるタイミングを意識するのがコツです。
例えば、2分音符でポルタメントチョーキングする場合、一気に音程を上げるポイントは4音符なのか、付点4分音符なのかを意識することで、ニュアンスをコントロールすることができます。
また、最初のゆるやかに音程を上げる部分をどれくらいにするかも意識ができると、さらに表現力が豊かになります。
ギターのポルタメントチョーキングの練習フレーズ
ギターのポルタメントチョーキングの練習フレーズを教則本などにも掲載されているような簡単なパターンでいくつかご用意しました。
楽譜やTAB譜(タブ譜)上でチョーキングは「cho.」という記号で表記されていますが、ポルタメントチョーキングは「Port.Cho.」という記号で表記されています。
また、楽譜によっては奏者にゆだねられて「Port.Cho.」という表記がされていない場合もあります。
練習フレーズ1:基本的なポルタメントチョーキングの動作を身に着ける
まずは基本的なポルタメントチョーキングの動作を身に着ける練習フレーズです。
ここでは一つの音をしっかり伸ばすメロディーが心地よい「カントリー・ロード(Country Road)」のメロディーをチョーキングを多用したフレーズにしました。
全音符でポルタメントチョーキングを行う場合は、音程を上げるタイミングなどメロディーがいかに心地よく聞こえるか、ギターで歌えているかを意識して弾きましょう。
練習フレーズ2:ポルタメントチョーキングと様々なチョーキングを組み合わせたパターン
次にポルタメントチョーキングと様々なチョーキングを組み合わせたパターンです。
ポルタメントチョーキングはもちろん、ユニゾンチョーキングやハーモナイズとチョーキング、通常の1音チョーキングなども組み合わされている練習フレーズです。
それぞれのチョーキングのニュアンスを意識して弾きましょう。
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ギターのポルタメントチョーキングが上手くできないときに見直すポイント
ギターのポルタメントチョーキングが上手くできない時に見直すポイントをいくつかまとめました。
ポルタメントチョーキングで音程を上げるスピードがわからない
ポルタメントチョーキングの音程をどのようなスピードで上げるかは演奏者にゆだねられている部分があります。
リズムに対してジャストではなくあえて遅らせ、尚且つゆっくりであったり、リズムに対してジャストで直線的に音程を上げているなどギタリストによって様々です。
そのため、最初はオリジナルの音源でどのようにチョーキングをしているのか、チョーキングのニュアンスを耳でしっかりと聴き、できるだけ真似てみるというのがおすすめです。
まとめ
ギターのポルタメントチョーキングのやり方についてを解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
ポルタメントチョーキングをマスターすれば、通常のチョーキングに感情表現を加えることができますので、泣きのギターソロなど幅広いニュアンスを表現することができます。
この機会にぜひポルタメントチョーキングを習得してください。
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