ギター初心者で挫折してしまうことが多いのが「Fコードが弾けない」ことではないでしょうか。
何日も弾けない状態がつづき、難しいと感じている方も多いかとは思いますが、Fコードの練習のやり方を知ることで確実に弾けるようになります。
そのため、今回はFコードの弾き方や練習方法、手が小さい人でも押さえられる省略コードを解説していきます。
あわせて読みたい
目次
ギターのFコードの構成音
Fコードの構成音は「F(ファ)・A(ラ)・C(ド)」の3つの音で作られています。
ギターでFコードを鳴らした場合の1弦~6弦の音は、それぞれ下記のようになります。
Fコードの構成音
- 1弦:F(ファ)
- 2弦:C(ド)
- 3弦:A(ラ)
- 4弦:F(ファ)
- 5弦:C(ド)
- 6弦:F(ファ)
また、Fコードの構成音の度数の関係性は下記のようになります。
ポイント
- 1度:F(ファ)⇒R(ルート音)
- 3度:A(ラ)
- 5度:C(ド)
ギターのFコードの押さえ方
ギターのFコードの押さえ方を解説していきます。
まず、「人差し指で1弦から6弦全ての1フレット」を押さえ、「中指で3弦の2フレット」「薬指で4弦の3フレット」「小指で5弦の3フレット」を押さえます。
Fコードの各弦の押さえ方は下記になります。
各弦の押さえ方
- 1弦:1フレットを人差し指
- 2弦:1フレットを人差し指
- 3弦:2フレットを中指
- 4弦:3フレットを小指
- 5弦:3フレットを薬指
- 6弦:1フレットを人差し指
また、Fコードの各指の押さえ方は下記になります。
各指の押さえ方
- 人差し指:1弦から6弦全ての1フレットを押さえる
- 中指:3弦の2フレットを押さえる
- 薬指:5弦の3フレットを押さえる
- 小指:4弦の3フレットを押さえる
ギターのFコードの押さえ方のコツ
ギターのFコードの押さえ方のコツを解説していきます。
人差し指の側面を使う
バレーコード(セーハコード)全般に言えますが、Fコードを押さえる時に1弦から6弦まで1フレットを人差し指押さえる時に、人差し指の側面部分を使って押さえるのが基本です。
また、指を真っすぐ伸ばすのではなく、指を少しアーチ状に曲げるようにすると押弦しやすくなります。
上記の画像を見てもらえればわかりますが、「人差し指の指の腹」ではなく「人差し指の側面部分」に弦の跡がついていることがわかります。
人差し指の腹を使ってしまうと「第一関節」と「第二関節」に弦がハマってしまい、うまく弦を押さえきることが難しくなってしまいます。
親指の位置を確認する
Fコードを押さえる時はネックを握り込まないクラシックフォームが基本です。
親指の位置によって人差し指の押さえやすさが変わりますので、親指の位置を少しずつ変えて、うまく人差し指の力が入る場所を探していきます。
親指の位置がわからない場合は、上記のように本を逆さに持ち、人差し指と親指であまり力を入れずに本を挟める位置を探します。
本を人差し指と親指で挟んだまま本をひっくり返してみると、ギターを持っている手の形になり、この指の形が一番指の力が入りやすく、自然なフォームになります。
手の甲をしっかりと返す
Fコードを押さえる時はクラシックフォームになります。
そのため、親指をネックの裏側(ネックの真ん中辺りもしくは少し上)に親指を添えるようするには、正面からみて手の甲を見せるように意識をすることです。
ヒジの位置にも注目をすることが大切で、脇を締めすぎたり、脇を開けすぎたりしていると、左手首が窮屈になったり、指に力が入りづらかったりして、押さえづらくなります。
肩・腕・肘・手首まで全体的にリラックスした状態になるように、肘の位置を確認しましょう。
押さえる時は鳴らす弦に集中する
人差し指で全弦を押さえるバレーコードですが、人差し指で押さえている弦の中でも、鳴らす弦に集中することが大切です。
例えば、Fコードでは、人差し指で押さえて鳴らすのは1・2・6弦のみなので、中指・薬指・小指で押弦して鳴らす3弦・4弦・5弦は気にせず、人差し指は1・2・6弦に集中します。
ギターのFコードを省略した押さえ方
Fコードの構成音は「F(ファ)・A(ラ)・C(ド)」の3つの音で作られていますので、最低限3つの音が鳴れば問題ありません。
特に「手が小さい」人で「届かない」という人は無理にセーハで押さえる必要はなく、代わりに親指を使った簡易な押さえ方もあります。
Fコードを省略した各弦の押さえ方は下記になります。
各弦の押さえ方
- 1弦:1フレットを人差し指
- 2弦:1フレットを人差し指
- 3弦:2フレットを中指
- 4弦:3フレットを薬指
- 5弦:親指でミュート
- 6弦:1フレットを人差し指
また、Fコードを省略した各指の押さえ方は下記になります。
各指の押さえ方
- 人差し指:1弦と2弦の1フレットを押さえる
- 中指:3弦の2フレットを押さえる
- 薬指:4弦の3フレットを押さえる
- 小指:使わない
- 親指:6弦の1フレットを押さえる
ギターのFコードの押さえ方の練習
Fコードの押さえ方がわかってきたら、Fコードの押さえ方の練習をしていきます。
一朝一夕でFコードを弾けるようになることは難しいですが、地道に練習していくことで必ず弾けるようになります。
Fコードを指を一つずつ押さえていく
確実に弾けるようになるために、指を一つ押さえていきます。
まずは、人差し指で1弦から6弦までの1フレットを押さえて、1弦から6弦までアルペジオで1弦ずつ弾いていき、音が鳴らない弦がないかを確認していきます。
1弦から6弦の音がきれいに鳴るようになったら、次のステップです。
次に3弦の2フレットを中指で押さえます。
同様に、1弦から6弦までアルペジオで1弦ずつ弾いていき、音が鳴らない弦がないかを確認していき、1弦から6弦の音がきれいに鳴るようになったら、次のステップです。
次に5弦の3フレットを薬指で押さえます。
同様に、1弦から6弦までアルペジオで1弦ずつ弾いていき、1弦から6弦の音がきれいに鳴るようになったら、次のステップです。
最後に4弦の3フレットを小指で押さえます。
同様に、1弦から6弦までアルペジオで1弦ずつ弾いていき、1弦から6弦の音がきれいに鳴るようになったら、Fコードをしっかりと押さえられるようになっています。
Fコードの指の形を体に覚えさせる
Fコードをすぐに抑えられるように指の形を体に覚えさせる練習です。
この練習をすることでコードチェンジをするときもFコードをすぐに押さえることができるようになります。
まずはギターのネックから指を離します。
次にFコードを「パッ」と押さえるだけです。
慣れてきたらメトロノームに合わせて、拍の頭でFコードを押さえる練習をしていきます。
最初はFコードを押さえるのに時間がかかるかもしれませんが、地道に練習することでFコードをすぐに押さえられるようになり、素早いコードチェンジもできるようになっていきます。
まとめ
ギターのFコードの押さえ方についてを解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
Fコードは初心者の最初の大きな壁でもあると思いますが、一朝一夕で弾けるようにはならずとも、地道に練習することで必ず弾けるようになります。
もちろん、Fコードを使わない簡単な曲などもありますが、Fコードを弾けるなることでたくさんの楽曲を弾くことができます。
焦らず地道に弾けるコードを増やしていきましょう。
あわせて読みたい