エレキギターに電動ドリルを近づけて高速トレモロピッキングをしたり、「キュイーン」と鳴らしているパフォーマンスはかっこいいですよね。
ドリル奏法は道具さえあればすぐにでもできる演奏方法ですが、工具を使っている以上は大けがにつながる可能性も少なからずありますので、安全性に配慮する必要があります。
今回は、ドリル奏法のやり方や作り方についてなどをまとめました。
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目次
ギターのドリル奏法とは
ギターのドリル奏法とは、電動ドリルの先端にピックをつけて高速ピッキングを行ったり、モーターから出る回転音をピックアップに拾わせて効果音を奏でる演奏方法です。
電動ドリル奏法とも呼ばれており、ドリル奏法を最初に生み出したの「Mr. Big(ミスタービッグ)」で活動していたギタリストである「Paul Gilbert(ポールギルバート)」です。
もともと「Paul Gilbert(ポールギルバート)」は「光速のギタリスト」と呼ばれておりましたが、さらに速く弾いてやろうというジョークから始まったのがきっかけです。
「Mr. Big(ミスタービッグ)」の「Daddy, Brother, Lover, Little Boy(The Electric Drill Song)」では、ギタリストの「Paul Gilbert(ポールギルバート)」とベーシストの「Billy Sheehan(ビリーシーン)」がユニゾンで電動ドリル奏法を披露しています。
ちなみに、この「電気ドリル奏法」で使われているドリルは、日本の電動工具メーカー「Makita(マキタ)」製のものです。
その後、永遠のギターヒーローである「Eddy Van Halen(エドワードヴァンヘイレン)」は「Poundcake」という曲のイントロ、「B’z」のスーパーギタリストである「松本孝弘」は「裸足の女神」のギターソロ終わりに電動ドリルのモーター音をピックアップに拾わせるドリル奏法を披露しています。
ギターのドリル奏法のやり方
ギターのドリル奏法のやり方は大きく2つあります。
電動ドリルの先端にピックをつけて高速ピッキングをする
一番有名な電動ドリルの先端にピックをつけて高速ピッキングをするやり方です。
電動ドリルの先端にピックをつける必要がありますが、作り方はとても簡単で用意するものは「ドリル・三角形の大きめのピック・ネジ・六角ナット」だけで作ることができます。
三角形の大きめのピックの真ん中をドリルで空けて、ネジを穴を空けた三角形の大きめのピックに通し、六角ナットに固定した後は電動ドリルにセットするだけです。
ただ、工具は取扱いに注意が必要であり、最悪の場合は大けがにつながってしまいますので、子供は絶対に使用しないでください。
電動ドリルのモーター音をピックアップに拾わせる
次に電動ドリルのモーター音をピックアップに拾わせるやり方です。
さきほどの「電動ドリルの先端にピックをつけて高速ピッキングをする」やり方と違って、特に特殊な加工は必要ありません。
電動ドリルのモーター部分をピックアップに近づけて、電動ドリルを「ON」にするだけでピックアップがモーターの回転音を拾ってくれて、「キュイーン」という音をギターから奏でることができます。
また、電動ドリルの「ON/OFF」を繰り返してモーターの回転数に変化をつけたり、ギターのヘッド側からピックアップ側へ、ピックアップ側からヘッド側に動かすことによって音色を変化させることができます。
ギターのドリル奏法が上手くできないときに見直すポイント
ギターのドリル奏法が上手くできない時に陥りがちなポイントをいくつかまとめました。
電動ドリルを何買えば良いのかわからない
電話ドリルは片手で持てる小型のものであれば何でも大丈夫です。
ただ、昔の電動ドリルはスイッチを「OFF」にすると「キュ~ン」とゆっくり止まってフェードアウトする感じですが、最近の電動ドリルは技術の進歩もあり、スイッチを「OFF」にするとピタッっと止まるので音がその瞬間切れてしまいます。
そのほかに手持ち用の「小型のハンディ扇風機」で、扇風機の羽にピックを瞬間接着剤で取り付けて代用しているプレーヤーもいましたが、モーター音は電動ドリルと違った音色なので面白いです。
必ず電動ドリルを使う必要もなく、アイデア次第でもあるので安全性も考えて選ぶと良いでしょう。
まとめ
ギターのドリル奏法のやり方ついて解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
ドリル奏法は見た目のインパクトもあるのでパフォーマンスとしてもおすすめですが、安全性に配慮する必要があるので、大けがにつながらないように注意が必要です。
また、ギターのピックアップに拾わせることができるのは電動ドリルだけではないので、是非、色々な音をピックアップを拾わせてみてください。
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