ペダル奏法はロックでバロック的な旋律を奏でるネオ・クラシック系のフレーズによく出てきますよね。
特にペダル奏法はフィンガリングがバランスよく鍛えられていないと綺麗に弾くことが難しい演奏方法でもあります。
今回はペダル奏法のやり方やコツ、練習フレーズなどを解説していきます。
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目次
ギターのペダル奏法とは
ギターのペダル奏法とは、ある1つの音を基点にして固定音(ペダル音)と上下する音を交互に弾くクラシカルな音の響きがする演奏奏法です。
例えば「C E C F C F# C G(ド ミ ド ファ ド ファ# ド ソ)」や「E C F C F# C G C(ミ ド ファ ド ファ# ド ミ ド)」などは「C(ド)」をペダル音としたペダル奏法です。
ペダル音はペダルノートとも呼ばれ、どの音を使用しても問題ありませんが、コードトーンの中からペダル音が選ばれていることが多いです。
ペダル奏法はクラシカルな雰囲気にしたいときに演奏されることも多く、ペダル音を基点にクロマチックに上下させることで、さらにクラシカル感が強くなります。
現代ではジャズやブルースはもちろん、メタルやロック、ポップスなどにも応用されています。
ギターのペダル奏法のやり方
ギターのペダル奏法のやり方について、いくつかコツをご紹介します。
ペダル奏法の独特なフィンガリングが必要
ペダル奏法では「ある1つの音を基点」にして弾くため、ペダル奏法の独特な指使いを練習する必要があります。
指運パターン
- 人差し指+人差し指(ジョイント)
- 人差し指+中指
- 人差し指+薬指
- 人差し指+小指
- 中指+人差し指
- 中指+中指(ジョイント)
- 中指+薬指
- 中指+小指
- 薬指+人差し指
- 薬指+中指
- 薬指+薬指(ジョイント)
- 薬指+小指
- 小指+人差し指
- 小指+中指
- 小指+薬指
- 小指+小指(ジョイント)
フレーズによっても運指は異なりますし、ペダル音を押えたまま弾くのか、指を離して音を重ねず弾くのかなどでも指の使い方が変わってきます。
普段と異なるフィンガリングになるため、基本的な運指を鍛えるために「クロマチックなどのメカニカルトレーニング」などがおすすめです。
フレーズによって様々なピッキングテクニックが必要
ペダル奏法はペダル音とその他の音の組み合わせにより、様々なピッキングテクニックが必要です。
「アウトサイドピッキング」「インサイドピッキング」「スキッピング」など、基本的なオルタネイトピッキングを安定して行う必要があります。
ペダル奏法でピッキングが安定しない場合は、それぞれのピッキングの基本をマスターしましょう。
ギターのペダル奏法の練習フレーズ
ギターのペダル奏法の練習フレーズを教則本などにも掲載されているような簡単なパターンでいくつかご用意しました。
ペダル奏法は様々なフィンガリングやピッキングテクニックを必要とされる難易度が高めの演奏法でもあるため、確実に弾けるように最初はゆっくりしたテンポから始めましょう。
練習フレーズ1:アウトサイドピッキングのペダル奏法
まずはアウトサイドピッキングのペダル奏法の練習フレーズです。
キーはEmで「Em7→D7→CM7→B7」というよくあるコード進行ですが、ペダル奏法が組み合わせることで緊張感のあるフレーズになっています。
しっかりとアウトサイドピッキングで確実にピッキングしていきましょう。
練習フレーズ2:インサイドピッキングのペダル奏法
続いてインサイドピッキングのペダル奏法の練習フレーズです。
先ほどと同様のキーとコード進行ですが、ペダル奏法がインサイドピッキングになるように組み合わせたフレーズになっています。
しっかりとインサイドピッキングで確実にピッキングしていきましょう。
まとめ
ギターのペダル奏法のやり方についてを解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
ペダル奏法をマスターすると、ネオ・クラシック系といわれるネオクラ系のギターフレーズも弾けるようになり、ギター演奏の幅も広くなっていきます。
この機会にぜひペダル奏法の基本を習得してください。
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