ギターのサークルピッキングはエレキギターで速弾きをされるギタリストが使われるのを見かけますね。
親指と人差し指の屈伸運動で行うピッキングは特殊であり、人によって向き不向きがありますので、非常に難しいピッキングテクニックです。
今回はサークルキッピングのやり方やコツ、練習フレーズなどを解説していき、サークルキッピングがうまくできない時に陥りやすい症状などの注意点をまとめました。
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目次
ギターのサークルピッキングとは
ギターのサークルピッキングとは、親指と人差し指の先の細かい屈伸のみでピッキングする奏法です。
また、ピッキングするときのピックの軌道が時計回りで円を描くように楕円系になっていることから、サークルピッキングとも呼ばれていますが、親指がくねくねしているところから「くねくねピッキング」とも呼ばれています。
メリットはナノピッキングのような高速弾きやエコノミーピッキングをより速く正確に弾くのに効果的ですが、デメリットは指の屈伸だけでずっと速いリズムをキープさせるのはかなり難しいです。
また、人差し指の屈伸スタイルのピッキングではかなり角度のついた順アングルになりますので、1歩間違えれば擦り弾きのようになってしまいますので注意が必要です。
人差し指の屈伸を用いたピッキングであるため、人によって向き不向きがあり、素質がある人は自然とそのピッキングフォームになることが多いです。
「サークルピッキング=速い」というわけではありませんので、ピッキングテクニックの一つだと理解すればよいです。
ギターのサークルピッキングの右手のやり方
ギターのサークルピッキングのの右手のやり方のコツは大きく3つあります。
右手の小指をボディに固定する
まずは右手の小指をボディに固定します。
サークルピッキングでは腕や手首を使ってピッキングするのではなく、親指と人差し指の屈伸運動でピッキングするので、その支点を作ってあげるのがコツです。
親指と人差し指の屈伸運動で円を描くようにする
次に親指と人差し指の屈伸運動で円を描くようにピッキングします。
先ほど右手の小指をボディに固定したところを支点にして、親指と人差し指の屈伸運動を行い、ピックの軌道が楕円形になるようにピッキングをしていきます。
通常のピッキングでは順アングルの角度になりますが、指の屈伸運動で円を描くとピックの軌道が90度変わり、逆アングルの角度になっていることがわかるかと思います。
また、このときは腕や手首を動かさないようにするのがコツです。
ギターのサークルピッキングの練習フレーズ
ギターのサークルピッキングの練習フレーズを教則本などにも掲載されているような簡単なパターンでいくつかご用意しました。
それぞれフルピッキングで弾いていきますが、ピックの角度が極端になりすぎていないか注意が必要です。
練習フレーズ1:1弦と2弦を上昇していく3連符の高速ピッキングフレーズ
1弦と2弦を上昇していく3連符の高速ピッキングフレーズです。
Cメジャースケールで上昇していく弦移動が少ない3連符の速弾きパターンですが、サークルピッキングで3連符がしっかりとリズムキープできるようにしましょう。
練習フレーズ2:16分音符で組み合わせた速弾きフレーズ
次に16分音符で組み合わせた速弾きフレーズです。
Cメジャースケールを上昇しながら、1弦の開放弦を使った速弾きフレーズをはさみ、Cメジャースケールを下降いていく速弾きパターンが盛りだくさんのフレーズで、弦移動も非常に多いダイナミックなフレーズです。
サークルピッキングで弾くときにピックの角度をつけすぎて、擦り付けているようなピッキングにならないように気をつけましょう。
まとめ
ギターのサークルピッキングについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
サークルピッキングは親指と人差し指の屈伸運動でピッキングする性質上、人によって向き不向きがあるピッキングテクニックです。
ただ、人によってはサークルピッキングがあっている場合もありますので、自分に合っているか、ぜひチャレンジしてみてください。
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