北海道にお住いの23歳女性の「mikazuki」さんから2021年頃に購入された『ギター・マガジン 地獄のメカニカル・トレーニング・フレーズ』のレビューをご紹介します。
目次
『地獄のメカニカル・トレーニング・フレーズ』を購入しようと思ったきっかけ
プロフィール
- 年齢:23歳
- 性別:女性
- ギター歴:5年以上~10年未満
- メインギター:fender japan ストラトキャスター
- ジャンル:ハードロック、サイケロック
- 音楽活動:サークル活動
ギターが伸び悩んでおり、特に速弾きが苦手で練習しても伸びず、上手くなりたいと思ったためです。
今まで独学で練習してきたため、きちんとした基礎練をして一から自分のギターを見直したいという気持ちが強かったです。
その中でも速弾きの練習本といえば一番と言っていいほど有名だったのが地獄のメカニカルトレーニングだったため購入しました。
逆にいえば、この本以外のギターの教則本は全く知らなかったので、他に選択肢はなかったです。
『地獄のメカニカル・トレーニング・フレーズ』の収録内容
ギターの速弾きやスウィープ等伸ばしたいテクニックごとにオススメの基礎練習が沢山乗っています。
最後の方になるとただの基礎練習ではなく練習曲のタブ譜も載っています。
また、一つ一つの基礎練習にコツやポイントが細かく書かれており、難易度別になっているため初心者から上級者までが参考にできる本となっています。
他にも、著者のギター練習でのエピソード等、小ネタも書かれているため練習についての様々な知識を得られるほか楽しく練習に取り組める本だと思います。
『地獄のメカニカル・トレーニング・フレーズ』の基本情報
基本情報
- 出版社:リットーミュージック
- 著者:小林 信一
- 定価:本体1,600円+税
- 発行年月:2004年07月30日
- ページ数:144ページ
- ISBN:978-4-8456-1090-7
- 公式サイト:https://www.rittor-music.co.jp/product/detail/3103217101/
『地獄のメカニカル・トレーニング・フレーズ』の目次
目次
- 第1章:左手フィンガリング強化フレーズ集
- 第2章:右手ピッキング強化フレーズ集
- 第3章:ギター・テクニック強化フレーズ集
- 第4章:超絶練習フレーズ集
- 第5章:総合練習曲
『地獄のメカニカル・トレーニング・フレーズ』から学んだ内容
この教則本から学んだポイント
- 学んだポイント1:正しいオルタネイトピッキング
- 学んだポイント2:左手の分離(薬指と小指の独立)
- 学んだポイント3:ギターの1番の上達はコツコツ練習をすること
『地獄のメカニカル・トレーニング・フレーズ』から学んだポイントについて一つずつ説明していきます。
学んだポイント1:正しいオルタネイトピッキング
正しいオルタネイトピッキングが身についたと思います。
基礎練習でピッキングをするときに、アップダウンの上下運動はどのような動きをすれば良いのか等も詳しく解説されているので、オルタネイトピッキングが身についたと思います。
また、左手の指の押さえる順番についても、どこの指でどの音を押さえれば良いかが解説されているので自然と正しい動きが出来るようになりました。
一つ一つのフレーズを非常に細かく解説してくれているので、ギターの全体的なフォームが良くなったような気がします。
学んだポイント2:左手の分離(薬指と小指の独立)
私は一番課題としていた速弾きで、その中でも薬指と小指の分離に悩んでいました。
この本に書いている練習は、指をいじめ抜く練習が沢山あり、大分指が独立して動くようになったと感じます。
薬指と小指は連動して動きやすいため、時間はかかりましたし、今でもまだ完全に分離して動かせるわけではありませんが、この結果は間違いなく地獄のメカニカルトレーニングの本のおかげだと感じます。
左手の小指単体も以前より使えるようになりました。
学んだポイント3:ギターの1番の上達はコツコツ練習をすること
何よりもこの本を通してギターへの心得を学びました。
著者の練習体験(腱鞘炎になってしまったエピソード等)や、練習に関するQ&Aもありますが、どこを読んでも大切なことは地道にコツコツと練習していくことだと感じます。
実際にこの本に書いてあるフレーズは楽しいものではなく、地味でつまらないものが多いですが、それをコツコツと練習し続けるからこそ上手くなるんだと実際の練習を通して感じました。
精神面でも身についたことがあると思います。
『地獄のメカニカル・トレーニング・フレーズ』の感想
まず、基礎練のレパートリーがものすごく膨大な量があります。
一つ一つの目標BPMが高い上にレパートリーが沢山あるので、本にあること全てを習得するとなると年単位かかると思います。
実際にこの本を買ってから年単位経ってますが、まだ三分の一も終わっていないため、非常に内容が濃く、難しい練習内容なんだなと実感します。
私も毎日モチベーションを保ち練習していくのが得意な方ではないので、もっと熱意のある方でしたら早く進むと思います。
こんな方には『地獄のメカニカル・トレーニング・フレーズ』をおすすめしない
こんな方にはおすすめしない
- ギターのテクニックを磨くことに興味がない人
- 音楽理論を学びたい人
- コツコツ作業が苦手な人
- 長続きしない人
- 速弾きに興味がない人
まず、テクニックではなく音楽理論を勉強したい人には全く向かない本です。
また、練習意欲があってもコツコツと地味な作業をすることが苦手な人や継続力があまりない人は、この本を買うより好きな曲を覚えて練習した方が続くと思います。
また、速弾きを中心としたフレーズは、その人の聴く音楽ジャンルによってはあまりハマらないフレーズだと思うので、基礎練とはいえ自分の弾けるようになりたいジャンルに合わせて本を選ぶべきだと思います。
こんな方には『地獄のメカニカル・トレーニング・フレーズ』をおすすめしたい
こんな方にはおすすめしたい
- ギターの練習で何を弾けばいいのかわからない人
- コツコツ練習するのが得意な人
- 上手くなりたいという意思が強い人
- 速弾きに興味がある人
- スウィープ等テクニックを身につけたい人
この本は、とにかくギターのテクニックを磨くための本です。
そのため、上手くなりたいという気持ちや更にスキルアップしたい気持ちが強い人に向いていると感じます。
また、細かい練習フレーズが沢山載っているため、練習したい気持ちはあるが何を弾けばいいのか分からない人にはもってこいの本だと思います。
ただ、練習意欲だけでなく練習の内容が地味ではあるため、コツコツと練習するのが得意な人の方が長続きすると思います。
今後のギター上達に向けて
まだまだ目標である速弾きは出来ませんし、この本に詰まっているテクニックを習得しきれてないため、今後も毎日基礎練を欠かさず行い少しずつ習得していきたいなと考えています。
また、エレキギターのことばかり書きましたが、今後はアコースティックギターやクラシックギター、ベースにも挑戦して、自分の演奏できる楽器の幅を広げていきたいなと考えています。
何歳になっても続けていき、ギターを一生の趣味にしていきたいです。