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ギターに必要なもの

ギターの弦の種類と選び方|エレキ・アコギそれぞれの素材・形状・ゲージ(太さ)のまとめ

2020年2月1日

ギターの弦の種類は、大まかに、素材、形状、ゲージ(太さ)のバランスの3つの要素で類別できます。

今回は3つの要素とエレキギター・アコースティックギターの弦の選び方や、弦の太さを変えた場合の注意点などそれぞれのポイントについてまとめました。

エレキギターの弦の素材の種類

エレキギターの弦の素材は大まかにニッケル、スティール(ステンレス)、コーテッド(コーティング)の3種類があります。

ニッケル素材の弦

ニッケル素材の弦
ニッケル弦は幅広く普及しており、強い最もポピュラーな弦素材です。

その理由は、柔らかい金属で耐食性、耐久性に優れ、加工しやすいため、メーカーにとっては生産コストが安く、ユーザーにとってもリーズナブルで、ほどほどに錆びにくく、強度もあるためです。

品質面では、ニッケルは強い磁性体の金属であるため、ギターのピックアップの磁石に良く反応することから、エレキギターに最も合う素材であるとされ、圧倒的な人気があります。

サウンドは柔らかさがあって、サスティーンも十分に感じられ、弾き心地はメーカーによってニュアンスの違いがあり、その点が商品選定のポイントとなっています。

売れ筋商品であるアニーボール、ダダリオ、ヤマハなどのニッケル弦はほとんどの楽器店の店頭にあるため、安定的に継続使用に支障がありません。

さらに、ほとんどのギターメーカーが出荷時にニッケル弦を使用しているため、ほとんどの初心者が最初に使用する弦もニッケル弦でしょう。

スティール(ステンレス)素材の弦

スティール(ステンレス)素材の弦
スティール(ステンレス)弦は鉄にクロームを加えた(さらにニッケルを含む場合もある)合金の弦です。

耐久性に優れ、特に切れにくい、とされます。また錆に強いこともメリットで、合金であることから、ニッケルよりも硬い素材で、サウンドもシャープでパリッとした印象になります。

カッティングなどにキレを求めるユーザーに高い評価があり、ニッケル弦と異なるザラつき感から、弦上の指の滑りが比較的少ない特徴がありますが、この点は評価が分かれる傾向があります。

具体的にはフィンガースライドに不向きであるというデメリット、無用な指の滑りを減少させることでミスが防止できるなどメリットの評価があります。

価格面では、ニッケル弦よりやや高価になり、楽器店の店頭に並んでいない場合もあり、使用したことのないプレーヤーも一定数いるでしょう。

コーテッド(コーティング)素材の弦

コーテッド(コーティング)素材の弦
コーテッド(コーティング)弦は主にニッケル弦を薄い皮膜で覆った弦で、コーテッドあるいはコーティング弦と呼ばれます。

被膜加工の生産コストの分、ユーザーの購入コストも格段に高く(ニッケルの2倍~3倍)なりますが、耐久性と耐食性に優れていることは間違いなく、特に錆には非常に強いため、弦の寿命はかなり長くなることは絶対的優位点です。

コーティング手法はメーカー、商品によって異なるため、その特性にもバラつきがあり、コーティング前の素材についてもニッケルだけでなく、カーボンスティールなど種類があります。

いずれも寿命が長いことがメリットとしてユーザーに評価され、急速に普及してきました。

一方でデメリットは、弦の弾き心地や響きが失われてしまうとの評価もあることは事実で、この点についてメーカーも商品開発を進めていて、コーテッド弦で有名なエリクサーは、弾き心地とサウンドについて異なるタイプの商品をラインナップしています。

そのラインナップは大まかに「極めてなめらかな弾き心地で、温かみのある音」、「なめらかな弾き心地で、くっきりした音」、「自然な弾き心地で、クリスピーサウンド」等のコンセプトとなっています。

アコースティックギターの弦の素材の種類

アコースティックギターの弦の素材は大まかにブロンズ、フォスファーブロンズ、コーティング、コンパウンドの4種類があります。

ブロンズ素材の弦

ブロンズ素材の弦
ブロンズ弦は、その名の通り素材は銅で、銅を主原料としているため、弦の色は黄の強い黄金色です。

ただし、実際の配合割合は銅80%、スズ20%が一般的(銅85%もあり)で、パッケージには「80/20 BRINZE」と記載されています。

そのサウンドは、やさしさのある落ち着いた印象で、素朴でアコースティックギターの木の質感が感じられる等の評価があります。

人によって感じ方は異なりますが、渋い、クセがない、丸みのある、とも評価されており、総じて、中域・低域に優れ、高域を抑えたサウンドと言えるでしょう。フォスファーブロンズ対比で、耐久性でやや劣り、価格面では優位(安い)です。

アコースティックギターの弦の代表格として使用され、多くのギターメーカーが出荷時に張る弦として採用してきましたが、現在では、フォスファーブロンズの台頭により、シェアは互角になっているようです。

フォスファーブロンズ素材の弦

フォスファーブロンズ素材の弦
フォスファーブロンズ弦は、ブロンズと同様に、素材に銅を使用していますが、配合割合の違いから、見た目もブロンズと異なり、明るい赤茶色となっています。

配合割合は、リンが配合されている点が異なり、配合割合は銅92%、スズ7%、リン1%が主流で、「92/8」と表記されています。

一般にフォスファーブロンズはリン青銅とも呼ばれる合金で、ばね性に優れ、強度が高いため、各種コネクタ、端子、ベアリングフレームなど機械・工業製品むけの素材として広く利用されています。

その優位点をギター弦に使用したフォスファーブロンズ弦は、ブロンズ弦よりも耐久性で優れているとされます。

また、サウンドは、人によって感じ方に違いはあるものの、きらびやかで明るい印象、華やか、あたたかみがあって、歯切れが良い、力強い、前に出る音、奥行きがある、などとも評されます。

ブロンズ弦対比で、リンが配合されていることによって、倍音が多く含まれ、高域が伸びる点が特徴があります。

コーテッド(コーティング)素材の弦

コーテッド(コーティング)素材の弦
コーテッド(コーティング)弦は、ブロンズ弦またはフォスファーブロンズ弦を薄い被膜加工を施した弦で、コーテッドまたはコーティングと呼ばれます。

被膜加工の生産コストの分、ユーザーの購入コストも格段に高くなりますが、耐久性と耐食性に優れており、特に錆には非常に強いため、弦の寿命はかなり長くなることは絶対的優位点です。

コーティングの手法はメーカーによって異なり、「生鳴りを損なわない」「弦の寿命を長くする」など、コーティングの目的も異なり、各メーカーごとに様々な技術を駆使し開発されています。

コーティングによって、手触りがサラッとしていてフィンガリングノイズが出にくいことが特徴となります。

サウンドに関しては、コーティング前のもとの素材(フォスファーブロンズorブロンズ)と、コーティング加工の手法によって異なり、一概に言えませんが、総じて倍音成分の低下傾向が見られます。

コンパウンド素材の弦

コンパウンド素材の弦
コンパウンド弦とは通常のアコースティックギター弦とは異なり、巻弦の芯線にシルク使用している特殊な弦です。

特徴として芯線がシルクであることから、巻弦がとても柔らかいので、弦を押さえる力が少なくて済みますので、コンパウンドを選ぶ理由の大半は、その特徴を目的としていて、その音を嗜好して選ぶケースは稀少です。

芯線素材が異なるため、音もかなり変わり、ブロンズなどの合金芯の弦とは異なる独特な柔らかくメロウな音で、ガット弦に似た響きを持っているため、演奏曲によってはウクレレやクラシックギターに近い印象を受ける場合もあります。

デメリットとして柔らかくテンションが弱いため、サスティーンはブロンズなどの合金芯の弦よりも劣り、シルク芯線であるため耐久性も相対的に低い点があげられます。

ナイロン素材の弦

ナイロン素材の弦
主にクラシックギターで使われていますが、その名の通りナイロン製の弦で、基本的にはボールエンドがなく、ブリッジ部分に巻きつけ固定します。

クラシックギターはナイロン弦が一般的になる以前のクラシックギターやフラメンコギターには、動物の腸(gut)を素材としたガット弦が主流でした。

一般的に使用される化学合成繊維の弦ですが、非常にやわらかく伸縮性があり、独特の丸みをもった優しい音が特徴です。

そのような音の特徴から、アコースティックギターにナイロン弦を使用するプレーヤーもいます。

ギターの弦の形状の種類

ギターの弦の形状の種類
弦は、通常1弦から3弦は、プレーンとよばれる金属の芯線のみの弦と4弦から6弦は、芯線を別の巻線でワイヤー状に巻いた、いわゆる「巻弦」で構成されています。

ギターの弦の形状の組み合わせ

  • エレキギター:1~3弦がプレーン弦・4~6弦が巻弦
  • アコースティックギター:1~2弦がプレーン弦・3~6弦が巻弦

ここでいう、形状とは、巻弦に関する類別で、ラウンドワウンドとフラットワウンド、その中間のハーフラウンドの3つに大別されます。

ラウンドワウンド

ラウンドワウンド
ラウンドワウンドは、巻線の表面が丸状で、切断した場合、巻線の断面も丸い(ラウンド)タイプの弦です。

この丸状の巻線は弦の表面の凹凸として感じられ、ザラっとした感触になり、倍音成分が多い明るい派手な音で、立ち上がりが早く、サスティーンも優れています。

また、ザラついた表面はピッキングの感触にも影響し、ピッキングノイズを拾いやすく、ピッキングスクラッチ音も出しやすくなります。

フラットワウンド

フラットワウンド
フラットワウンドは、巻線の表面が平べったく、切断した場合、巻線の断面が四角いタイプの弦です。

そのため、表面が平ら(フラット)でツルっとした感触になり、表面の形状は音にも影響し、全体として落ち着いた印象となります。

具体的には、音の立ち上がりがなめらかで、サスティーンは短めになると評されることが多く、音色としては、倍音成分が少ない低域・中域が強調された優しい、甘い印象です。

ハーフラウンド

ハーフラウンド
ハーフラウンドは、ラウンドワウンドとフラットワウンドの中間の形状の巻線を使用しています。

ハーフラウンドは、一度ラウンドワウンド弦を巻いた後に、表面が滑らかになるまで高精度な研磨加工処理を施して凹凸をなくしています。

ラウンドワウンドが持つ明るさやサスティーンの長さ、フラットラウンドのようになめらかな感触など、両者の長所を活かすことをねらった弦です。

ギターの弦のゲージ(太さ)の種類

ギターの弦のゲージ(太さ)の種類
ギターの弦は1弦から6弦の1セット販売、または各弦のばら売りがありますが、1セット販売が主流です。

1セットには、素材と形状に加えて、各弦の太さ、6本の弦の太さのバランスが選定されてセット販売されています。

エレキギターの弦のゲージ(太さ)の種類

エレキギターの弦は、各メーカーが標準とするセットの1弦から6弦のサイズは「10・13・17・26・36・46」が標準とされています。(各弦の表記はインチ表示が正しく、例えば1弦の10は0.010の略されたもの)

標準とされるセットは、アーニーボールなら「レギュラースリンキー」、ダダリオでは「レギュラーライトゲージ」、ヤマハでは「ライトゲージ」の名称で販売されており、フェンダーやギブソンなどギターメーカーが標準とするセットもこのサイズが大半です。

標準セットの6弦すべて太く、あるいは細くするだけでなく、「巻弦のみを太く」、「2弦を太く、4弦・5弦は細く」などのニーズを反映したセットも販売されています。

エレキギターのゲージ

  • エクストラライトゲージ(.008-.038)
  • スーパーライトゲージ(.009-.042)
  • ライトゲージ(.010-.046)
  • ミディアムゲージ(.011-.049)
  • ヘビーゲージ(.012-.052)
  • カスタムゲージ(※メーカーにより様々※)

アコースティックギターの弦のゲージ(太さ)の種類

アコースティックギターの弦は、エレキギター同様に通常6本の弦のセットとして販売されています。

1セットのゲージ(太さ)にはいくつかの種類があり、太い順にヘヴィゲージ、ミディアムゲージ、ライトゲージ、カスタムライトゲージ、エクストラライト(スーパーライト)ゲージと呼ばれます。

一般的に標準(例:新品ギターの出荷時の弦)はライトゲージですが、これはあくまで標準であって、プレースタイルによっては、ライトゲージであってもテンションが強すぎると感じるプレーヤーは少なくありません。

エレキギター同様に、標準セットの6弦すべて太く、あるいは細くするだけでなく、「巻弦のみを太く」、「2弦を太く、4弦・5弦は細く」などのニーズを反映したセットも販売されています。

アコースティックギターのゲージ

  • エクストラライトゲージ(.010-.047)
  • カスタムライトゲージ(.011-.052)
  • ライトゲージ(.012-.054)
  • ミディアムゲージ(.013-.056)
  • ヘヴィゲージ(.014-.059)
  • カスタムゲージ(※メーカーにより様々※)

ギターの弦の選び方

ギターの弦の選び方
ギターの弦の選び方については、エレキギターとアコースティックギターによって、少し選び方の目的が異なります。

エレキギターの弦の選び方

弦の素材と形状が同じで、太さのみが異なる場合、一般的にゲージが太いほうが、音も太くなると言われており、弦が太くなると、弦のテンションが上がることから、音にハリも出ると言われます。

また、プレーアビリティーへの影響としては、一般的には、弦が太い分テンションが上がることから、チョーキングなどの指の力が必要になります。

弦のゲージ(太さ)へのプレーヤーニーズは多種多様で、「より太い音・ハリの強さ」求めて太いセットを求める、あるいは「テンションを緩めて、チョーキングをしやすくするなどプレーアビリティーの向上」を求めて、細いセットを求めるなどがあります。

アコースティックギターの弦の選び方

弦は太い方が、音量が大きくなり、音圧があって存在感のある印象となるため、なるべく太い弦を嗜好する傾向が一定あります。

しかしながら初心者の場合、弦を押さえるフォームが定まらない状態で、無理に太い弦を使用すると、指に余計な力が入る悪いクセが付くことにもなりかねません。

ギターは女性でも演奏できる楽器であり、正しいフォームによる無理のない押さえ方が重要で、特別に強い握力を必要としません。

したがって、一定弾けるようになるまでは、無理のない太さを選ぶに、徐々に好きな音を探すために太いゲージを試していくなどがおすすめです。

ギターの弦の太さを変更したときの注意点

ギターの弦の太さを変更したときの注意点
ギターの弦の太さを変えた場合はいくつか注意する点があります。

オクターブ調整

オクターブ調整
弦の太さが変わった場合は、開放弦のチューニングが合っていても、押弦すると音程が合わないといった場合があります。

これは、太い弦ほど弦長さが長く、細い弦ほど弦長さが短くなり、微妙にオクターブチューニングが狂うため、オクターブ調整をしましょう。

弦高の調整

弦高の調整
弦の太さが変わると、弦高によっては押弦した時に弦がビビる(例:10フレットを抑えているのに11フレットに弦がかすかにあたる)場合があります。

弦の太さが変わったことにより、フレットまでの高さが微妙に変わっていることが原因の場合もありますが、弦の張力が変わったことによることが原因になっている可能性もあります。

特に弦高を低くしている場合は発生しやすいので、弦のゲージを変えた場合は弦高に問題がないか調整をしましょう。

ナットの調整

ナットの調整
ギターのナットは、基本的に工場出荷時に張る弦に合わせて溝を成形しています。

そのため、弦のゲージが極端に変わる場合、弦が太くてナットの溝にうまくはまらなかったり、逆に弦が細過ぎて動いてしまい、ビビりの原因となる可能性があります。

極端に弦のゲージの太さを変えた場合は、おかしいと感じたら確認が必要です。

まとめ

ギターの弦は、ギターの音とプレーアビリティーを決定する重要で基本的なアイテムです。

とある有名ギタリストも、長年の経験を経て「●●の弦しかつかわない」というくらい、音へもプレーアビリティーへも大きな影響があります。

自分にあった弦をみつけるまで、弦を交換するローテーションのなかで、少しずつ素材・形状・太さとバランスを見直していき、自分のスタイルに合った弦をみつけていきましょう。







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