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ギターのメンテナンス

ギターケースの種類と選び方|入れっぱなしはカビの原因になるので注意

ギターの保管と運搬に用いるギターケースはギタリストの必需品で、ニーズとシチュエーションに応じた色んな種類が販売されています。

また、エレキギターやアコースティックギターどちらとも、ギターケースの種類や選び方は共通しています。

今回はギターケースの種類と選び方、使用上の注意点などをまとめました。

ギターケースとは

ギターケースとは
ギターケースとは、その名のとおりギターを入れるケースです。

しかし、その役割は「ギターを収納するだけ」ではなく、ギターケースがギターをカバーする役割をもっていりため、ギターを衝撃から守ってくれたり、ホコリや湿気から守ってくれます。

特に、ギターを運搬するときは衝撃からギターを守ってくれることによって、大切なギターを傷めずにすみますので、移動手段に合わせたギターケースを選ぶことが重要です。

ギターケースの種類

大きく分類しますと、概ねハードケース、セミハードケース、ソフトケース、ギグバッグの4種類に分けられます。

4種類のギターケースについて、その特徴や用途は下記のとおりです。

ハードケース

ハードケース
ギターの保全性能を重視する場合、ハードケースが一番です。

ギター購入時に高級機種の場合は、付属品として提供されることが多いですが、ギブソンやフェンダーなどのハードケースは、個別に購入すると、それなりに高価となり、ギターが1本買えるような高級品もあります。

無名ブランドであれば、やや廉価となります。

素材は、樹脂製が主流となっていますが、木製の高級品もあり、いずれも外的な衝撃からギターをしっかり守れるよう、ギターの形状にフィットするキャパシティーが設けてあります。

デメリットとして、その頑丈さゆえ、重量もそれなりにあり、人力による持ち出しには、不向きですが、ギターを車や高級機で移動させる場合や長期保管には最適です。

個別に購入する場合は、所有ギターのフォルムに合うケースを選ぶ必要がありますので、汎用デザイン(ストラトキャスターやレスポールなど量産タイプ)に該当しないギターの場合は、特にサイズ確認を入念にする必要があります。

セミハードケース

セミハードケース
セミハードケースはハードケースほどの丈夫さには及ばないものの、ハードケースを軽量化した、または、下記のギグバックを頑丈にしたようなケースです。

ハードケースよりも軽く薄い素材で製作されていて、ハードケースとギグバッグの中間のケースで、「箱型のギグバッグ」のような外観のものが増えており、価格帯の幅は広く、ハードケース並みの価格になる場合もあります。

ハードケースは外側にポケット等の収納が付いているものは、ほとんどありませんが、セミハードケースには、ポケット付きもあり、外観のバリエーションも様々です。

なるべく耐久性の高いギグバッグ、または軽いハードケースを探している場合は、候補となるでしょう。

ソフトケース

ソフトケース
ソフトケースは、徒歩または電車など公共交通機関で運搬するなど、特に軽さを求める場合に向いています。

ナイロン系の樹脂で製作さられたシンプルな構造であるため、価格も求めやすくなっています。

デメリットは、当然に耐久性は期待できませんが、ソフトケースであっても、差はありますので、購入時に生地・繊維の厚さやギターを入れた場合のクッションの効き具合や余裕は確認しましょう。

非常に廉価なソフトケースはペラペラのナイロン製で、ギターを入れた状態で倒したり、落としたりした場合の安全性を担保していないものも出回っています。

基本的に手軽な運搬のためと割り切るべきソフトケースですが、それでも最低限の保護はできるものを選びましょう。

ギグバッグ

ギグバッグ
ギグバッグはソフトケースよりも、生地・繊維に厚みを持たせ、クッション等を工夫して効果的に配置し、一般的なソフトケースよりもやや大きめのケースです。

ギターメーカーがミドルグレードの機種の販売時の付属品として提供されることも多く見掛けられ、ソフトケースとセミハードケースの中間的なものと言え、現状では一番ユーザーが多いと思われます。

ギターメーカーではなく、バッグ等のメーカーが斬新なデザインで販売しており、カラーについても、ひと昔前の黒や茶のイメージではなく、カラフルなモデルが増えています。

またシールドや弦、チューナーなど付属ツールや備品を収納する機能も工夫されており、実用性と外観、耐久性と軽さなど多くのニーズをカバーしているため非常に便利です。

ただし、ソフトケースよりも格段に高価となりますが、価格帯も広いため、いろいろ探してみる価値があります。

ギターケースの選び方

ギターケースの選び方
ギターケースの選び方のポイントは大きく3点あります。

ギターケースの選び方

  • 取っ手、ショルダーストラップの形状
  • 収納の数、大きさ
  • 生地・繊維の性質

取っ手・ショルダーストラップの形状

ギターケースは持ち運びのシチュエーションで、ラクなことを重視する場合、取っ手とショルダーストラップ(肩ひも)の形状はチェックポイントです。

取っ手については、ハードケース・セミハードも含めて、ケース本体との固定度合い、頑丈さを確認が必要で、たいてい悪くなるのは、この部分からです。

ショルダーストラップについては、リュックのように背負えるタイプが圧倒的にラクで疲れませんし、両手が空きますので、安全でもあります。

ギターバックを背負って自転車、バイクに乗る場合は、リュック式以外では無理です。

また、ショルダーストラップは、実際に肩に当たる部分の幅が広い方が、肩が痛くなりにくく、長さが適切に調節できるかも確認しておきましょう。

収納の数、大きさ

収納・ポケットは多い方が機能的ですが、その大きさ、内ポケットの有無、数など、実用的かどうか等がポイントです。

シールドやエフェクターは、それなりのキャパシティーがないとらないですし、譜面台やアクセサリー類を入れたい方もあるしょう。

生地・繊維の性質

生地は様々で、その種類によってコストにも大きく影響します。

やはり高価なモデルには、耐久性・防カビ性なども高い傾向にあり、撥水効果がある生地を採用したケースもありますが、撥水機能があれば、汚れも付着しにくく、清掃も簡単なので、結果的に長持ちすることにもつながるでしょう。

また、立てた時の底の部分は、傷みやすいので、滑り止め用のラバー等がついていれば、安定性と耐久性の両方が期待できますので、確認したい箇所です。

ギターケースの使い方の注意点

ギターケースの使い方の注意点
ギターケースを使う際に大きく4つの注意点があります。

ギターケースの使い方の注意点

  • ギターヘッド部分がケースの内側の繊維を痛めないか
  • ギターケースにギターを入れっぱなしにする
  • ギターケースに長期保管する場合は湿度に気をつかう
  • ギターケースに樹脂やゴム製品を一緒にいれない

ギターヘッド部分がケースの内側の繊維を痛めないか

ソフトケース、ギグバックの場合、ギターのヘッド部の余弦(ペクのポスト部に巻いた弦)の先端が、ケースの内側の繊維に刺さり、破ける、穴が開く等につながることがあります。

ケース収納する時に、ギターヘッド部をギタークロスなどで巻いておく事で防げます。

ギターケースにギターを入れっぱなしにする

ソフトケース・ギグバックは、運搬専用とし、入れっぱなしにすることは避けましょう。

湿度状況によりますが、ケース内は、空気が循環せず、カビや金属部品の酸化が懸念され、季節によっては湿気がこもる可能性もあります。

ギターケースに長期保管する場合は湿度に気をつかう

ハードケースにも保管する場合も、ハードケースを過信することは厳禁です。

ギターに最適な湿度と言うのは40%~50%%程度と言われていますので、比較的長期の保管となる場合は湿度調整剤を入れて保管しましょう。

湿度調整剤は湿度が高い時には水分を吸収し、湿度が低い時は水分を放出し、ギターにとっての最適な湿度を維持しながら保管する事が可能です。

ギターケースに樹脂やゴム製品を一緒にいれない

いずれのケースに収納する場合も、ギター本体には、樹脂やゴムなどの製品を一緒にしないようにしましょう。

ギターの塗装面に密着した場合、シミになる場合もあり、簡単に落ちなかったたり、シミ落としの作業で別の傷や汚れにつながる場合もあります。

特にラッカー塗装のギターは塗装面が繊細ですから、注意が必要です。

まとめ

ギターケースは、ギターの運搬のためのツールで、そこにコストをかけるのは、もったいない気持ちになることもあるでしょう。

結局、各種カバンと同様で、安いものは長持ちせず、いいものは、長らく使い続けられるものです。

持ち出す機会が多い場合は、一定のクオリティーをもったものを購入しないと、後悔することにもなりかねませんので、大切なギターを収納するのですがら、それなりに慎重に選びましょう。







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