東京都にお住いの50代男性「元書店員の就活云々」さんの「1回目の転職」で「成功」だった転職体験談のご紹介です。
目次
「元書店員の就活云々」さんが前職を選んだ理由
大学が文学部であったため本がとても好きだった為、何か本にかかわる仕事がしたいと考え就職活動をしました。
バブル真っ盛りの頃でしたので、どこの会社でも入れそうな雰囲気でしたが、あまり高望みはせず、書店を中心に会社訪問をしました。
どの書店も当時はとても景気が良く、給料もかなり良かったと記憶しています。
受けた書店はすべて合格しましたが、大きな会社だと転勤が少し心配だったため、チェーンとしてはあまり大きくない会社を選びました。
前職の詳細
- 業種:流通・小売系
- 職種:販売
- 従業員規模:11~100名
- 年収:400万円~500万円未満
- 役職:係長
- 雇用形態:正社員
前職の業務内容
基本的には仕入れ及び販売、アルバイトの管理などいわゆる店長職をメインに行っておりました。
ただ、時代の流れとともに書店の経営はかなり厳しくなりましたので何度ものリストラがあり、社員はそれまで行ってきた仕事に加え、もう一人分くらいの仕事をあてがわれるという状況がありました。
私の場合は店長職プラス、広報及び広告などの仕事もさせられるようになりました。
取材などへの対応もしましたし、企業が書店で何か広告をしたいという時の窓口も担当していました。
「元書店員の就活云々」さんの転職のきっかけ
書店業界はネット販売にシェアをどんどん奪われて毎年売り上げが5パーセントくらいづつ下がっています。
従業員はリストラ、過重労働、減給などありとあらゆる嫌がらせに会っています。
それでも本が好きだからとか、ほかに行くところがないので、などと転職を考えないケースが多いです。
けれども私の場合はもう堪忍袋の緒が切れたという感じでした。
到底こなせないような仕事量に加え、重箱の隅をつつくような嫌がらせも受けました。
「元書店員の就活云々」さんが転職活動で重要視していたこと
会社を辞めるということは収入がなくなるということなので、やめる前にとにかくお金を貯めるということに力を注ぎました。
就活をする際も電車賃やらご飯代やら細かい支出がたくさんありますので、ある意味就活はお金との闘いという感じでもありました。
体を壊してしまったら元も子もないので健康面など様々なことに対して気を配り、とにかく余裕を作ることで負けない精神を持つ、ということを理想としました。
「元書店員の就活云々」さんの転職活動の進め方
ハローワークで現在の世の中の状況や転職情報など、たくさんの情報を集めました。
また、リクナビNEXTやマイナビ転職などインターネットを使い独自にも情報を集め、書店にも通いなるべく良い会社を見つけられるよう情報収集しました。
実践的に動いて探す、数を打って探す、というよりじっくり構えて狙いを定めた感じでした。
喋ることが苦手ではないので、面接はフレンドリーに自分をアピールして、集めた情報をうまく織り交ぜながら話したため、面接も一回で即採用となりました。
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転職活動状況
- 在職中or退職後:退職後
- 応募社数:10社未満
- 内定社数:1社
- 転職活動期間:3ヶ月以内
- 転職先の入社日:2017年2月頃
転職活動の苦労や工夫したこと
転職活動は焦っても良いことは何もありませんので、焦りは禁物だと思いました。
とにかく失業保険がもらえる間は生活に困ることはないのでと自分に言い聞かせていました。
それでもお金が心配になって、ハローワークに内緒でアルバイトができないかなど妙な下心が芽生えたりもしました。
ルールを守らずに就活すると、かえって別のプレッシャーと戦わなければいけなくなるので、基本的にはおとなしく言われたことを守りつつ、焦らず、几帳面に毎日を過ごしていくことを大切にしていました。
「元書店員の就活云々」さんが転職先を選んだ理由
以前からとても良い会社だと聞いており、社長が少し個性的な人なのですがとても従業員思いだという評判でした。
あと食べ物を作る仕事をしてみたかったので、転職の際にあまり迷いはありませんでした。
自分自身の大好物な食べ物がそばなので、そば屋で働けば毎日まかないで食べられるという下心ももちろんありました。
朝早いシフトで働けるので、以前とはくらべものにならないくらい一日が有効的に使える、ということも選んだ理由の一つです。
転職後の詳細
- 業種:サービス系
- 職種:アルバイト(厨房)
- 従業員規模:101~1000名
- 年収:300万円未満
- 役職:特になし
- 雇用形態:アルバイト・パート
転職後の業務内容
毎日朝8時出勤で14時退社で、基本的には一日中お蕎麦を作ったりお皿を食器洗浄機に入れたりしています。
それぞれスタッフの役割分担がありますが、ある程度働くと少しその分担が変わったりします。
社員への昇進を希望すればかなりやることも増えると思うのですが、もうこのまま社員にはならずアルバイトで気ままに働こうと思っているので、そんなに大変な仕事は回ってきません。
お店が普通に回ればそれでOKなので、淡々と働いています。
「元書店員の就活云々」さんの転職は「成功」だった
私の就活はあまり高望みをしていないので偉そうなことは言えませんが、長い人生も後半にさしかかると無理は禁物だと思います。
無理して少し大変だけど給料の高い所へ就職した人は、意外とそのあと早めにやめているケースが多いようです。
50歳を過ぎてから始める就活は、高望みを少しだけあきらめてちょうどいいくらいなのではないかと思います。
気持ちよく働けることを目標にして就活できたら、きっと良い会社が見つかるのではないかと思います。
「元書店員の就活云々」さんの転職を振り返っての感想
私の場合退職金が800万円ほどありましたので、それはほんとに精神的余裕となりました。
もちろん失業保険もいただけましたし、会社都合で退職できたので、お金もすぐにもらえたので大変助かりました。
正直いうと就活ばかりしていたわけではなく、時には温泉旅行にも行きました。
もちろん節約生活なので国民宿舎など格安で泊まれるところを使いました。
努力もしつつ、少しは自分にご褒美も与えつつ、焦らず進めていくことが何よりだと思います。
「元書店員の就活云々」さんの今後の目標
残りの人生も決して長くはないので、健康に気をつけながら、細く長く働くことを目標にしたいです。
年金をなるべく先延ばしすることで受け取り額をアップさせたいと考えていますので、自分がギブアップするまでもらわないで頑張ってみようと思います。
幸い職場には若い人が結構いるので面白可笑しく働いて行きたいと思っています。
お金のことは正直なるようにしかならないのであまり気にしても仕方がないと思っていますので、生きがい、健康、笑いで生きてゆきたいと思っています。
「元書店員の就活云々」さんから転職活動中の方への一言アドバイス
就活はお金、健康、やる気で、ネガティブにならなければたぶん何とかなります。
自分が明るくふるまうことで回りも明るくなりますし、そこから何か新しいものが引き出せることが良くあり、コミュニケーション能力はとても大切な武器だと思います。
逆にいうとこのコミュニケーション能力さえあれば道は必ず開けるような気がしますので、変な下心や裏技、抜け道など変化球で勝負をしようと思わないことです。
誰かの援護射撃があって結果的にコネ入社になったのならそれは甘えてよいと思いますが、最初から甘えようとするとろくなことが無いように思います。