大阪府にお住いの20代女性「さくら」さんの「1回目の転職」で「ちょっと成功」だった転職体験談のご紹介です。
目次
「さくら」さんが前職を選んだ理由
看護師として働きたくて、短期大学にすすみ資格を取りましたので、もともと看護師になるつもりでした。
理由としては、資格を持っていることが強みで、色々なところでどのような働き方でもできるので、嫌だったら働き方を変えたらいいやという考えもありました。
そして、まず他人に尽くすことは苦ではないので、自分に合った職種であると思っていたからです。
昔からの憧れもありましたし、仕事をするならやりがいが欲しいと思っていました。
前職の詳細
- 業種:医療系
- 職種:看護師
- 従業員規模:101~1000名
- 年収:400万円~500万円未満
- 役職:特になし
- 雇用形態:正社員
前職の業務内容
急性期病棟での業務全般で、外来ではなく、病棟勤務でした。
夜勤ありで、医療処置、検査出しなど搬送や様々なそれに伴う処置業務、患者の療養上での身の回りの世話、医師や他職種との連携やコンサルト、他病院との連携や調整、新人指導、学生指導、数ある委員会の業務活動、病棟でのマニュアル作成や整理などが主な業務になります。
中堅ナースとして、リーダー業務をこなしつつ、レベルアップに向けた課題をこなしていました。
主として新人指導をメインとして行なっており、モデルナースとしての役割がありました。
「さくら」さんの転職のきっかけ
前職での役割があまりに多くありすぎて、中堅であるがゆえに上からも下からも様々な業務の押し付けがあり、負担が大きくなりすぎて倒れてしまいました。
業務は捌ききれていましたが、それに伴う時間外や休日出勤が重なることでのストレスが大きく、転職したい気持ちが膨らみました。
やりがいがあって楽しかったのですが、体がついていかず体調も崩すほどだったので、周りからの心配の声もあり、少し業務が少ないところを探すことにしました。
「さくら」さんが転職活動で重要視していたこと
私がもともと希望していた患者との精神的なコミュニケーションができ、地域医療連携、地域密着型の病院であることを重要視していました。
急性期よりも落ち着いているところであることなど、自分の体力と希望に見合った病院を探していました。
また体を壊してしまわないように、ワークライフバランスがしっかりとれる病院であるのかどうかを確認していました。
もちろん、電車県内でいけるところで、通勤の面でも自分の楽さを考えて地域をしぼって探していました。
「さくら」さんの転職活動の進め方
まずは自分で思っていた沿線沿いにある病院をピックアップして、マイナビ看護師や看護のお仕事などの看護師転職サイトで雇用条件を確認していきました。
そのあとは、募集があるのか否かを確認し、募集があれば自分で募集要項をみて連絡して、面接などを受けにいきました。
転職サイトを通じてでも良かったのですが、自分で動く方が早いと考えたため、手間もそれほどかからないため、行いました。
基本的には転職サイトを数ヶ所めぐり、募集要項の差がないことを確認した上で、連絡していました。
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転職活動状況
- 在職中or退職後:在職中
- 応募社数:10社未満
- 内定社数:2社
- 転職活動期間:6ヶ月以内
- 転職先の入社日:2018年9月頃
転職活動の苦労や工夫したこと
体を壊して病休扱いであったことから、時間があったのでじっくりと各病院は比較しました。
また、自分の今の給与とほかの病院との比較も怠りませんでした。
急性期だったので、手取りが下がるのは仕方なくても、福利厚生など明記されている部分はしっかり確認しました。
特に苦労はなかったですが、面接のさいには前職での経歴をアピールすることで、有用性をわかっていただくことができたので、まとめていくことが大切だと感じました。
「さくら」さんが転職先を選んだ理由
急性期の忙しさとはまた違った慢性期の病棟を選択しました。
理由としては、落ち着いて患者と向き合えるような病院がいいなと考えていたからです。
前職では、検査など多くバタバタとしていて、患者との密なコミュニケーションは後回しという感じでやりたいこととは少しずれていたため、私の希望にそった病院を探した結果、慢性期がいいだろうと考えました。
あまりに落ち着きすぎていると性に合わないため、ある程度の大きい病院を選択しました。
転職後の詳細
- 業種:医療系
- 職種:看護師
- 従業員規模:101~1000名
- 年収:400万円~500万円未満
- 役職:特になし
- 雇用形態:正社員
転職後の業務内容
基本的には看護師としての業務一般を行なっています。
ただ、急性期から慢性期の病棟業務へと移行したため、療養上でのお世話が多くなり、検査が比較的少なくて大きな処置もないため、比較的落ち着いています。
なので、患者への精神的なケアや、コミュニケーションがとれています。
また、こちらでも新人指導は継続して行っていて、前職での経験をいかして、今まであったマニュアルの見直し整理なども任されています。
「さくら」さんの転職は「ちょっと成功」だった
病院が変わったからこそ分かったことですが、やはり前職での業務量があまり多すぎだったことです。
新人の時からずっと同じところだったので、凝り固まっていた考え方を変えることができました。
心に余裕もできたことで、より仕事が楽しいと思えるようになったので、転職して良かったと感じています。
キャリアを積むには前職で頑張っていた方が良かったなと感じているため、大成功ではありませんが、今の私にはちょうどいい環境です。
「さくら」さんの転職を振り返っての感想
歳を重ねていくにつれて責任が多くなっていき、その分の業務も増えていて、よくやっていたなと思うことと、人手が足りなかったんだと実感しました。
一人への負担があまりに多く、それが当たり前となっていたことも、そこしか知らない私からすれば当たり前だったので、知らないことは怖いことだと実感しました。
とても有意義でスキルアップにはよい環境で成長に繋がって今がありますが、もうさすがに働きたいとは思えません。
「さくら」さんの今後の目標
今の病院でしっかりと根付くことができたらいいなと考えています。
やや古い病院で、新しい知識が入って来にくい環境ですが、院外研修などに参加して全体の知識を深める活動ができたらいいなと考えています。
新人指導も進めていき、皆が同じくらいの知識をもって患者をみれるような、患者のための環境作りができたらと考えます。
目標は高く設定しましたが、今後は無理はせずに体に気をつけながら出来る範囲でやりつつ、人の手を借りて仕事をしていきたいです。
「さくら」さんから転職活動中の方への一言アドバイス
転職は悪いことではありません。
こらええ症のない転職なら意味がないし、また転職してしまい定着しないとは思いますが、やりたいことがあったり、あまりにブラックで体がもたないなら、自分優先で動くことは悪ではありません。
自分の権利であり、人生を左右することですので、踏み出した方がいいと思います。
まずは、心許せる人へ相談し、転職サイトへ登録し、様々な情報を集めて、選択できる幅がどれだけあるのかを明確に自分で知ることが大切です。